レアアース循環の挑戦
2025-03-06 13:30:33

風力発電からのレアアース循環への新たな挑戦と実績

風力発電からのレアアース循環への新たな挑戦



風力発電事業が環境保護に貢献する一方、その設備に含まれるレアアースをいかに有効活用するかは今後の課題です。2024年、風力発電関連事業を営むアチハ株式会社(大阪府大阪市)と、解体工事を行う株式会社イボキン(兵庫県たつの市)は共同で、風力発電機の解体工事を通じて、希土類を含むネオジム磁石の国内100%資源循環を実現しました。

解体工事の重要性



風力発電機が持つダイレクトドライブ方式の発電機部分には、ネオジム、ジスプロシウム、テルビウムなどの希少な材料から作られた希土類永久磁石が使われています。しかし、これらの材料は日本国内ではほとんど自給できていないのが現状です。海外からの輸入に依存しているため、経済的なリスクも指摘されています。解体作業で発生する希土類永久磁石は、従来は難しい脱磁や選別の課題から、国内での資源循環が進んでいなかったのが実情でした。

安全な解体手順と資源循環



アチハとイボキンは、解体作業の過程で安全対策を徹底し、無事にネオジム磁石を取り出しました。強力な磁力を持つこれらの永久磁石の処理には特別な注意が必要ですが、両社は適切な手順を確立し、安全で効率的な作業を行いました。さらに解体現場やイボキンの龍野工場で脱磁処理を行い、その後、国内の大手非鉄商社を介して再生可能資源として販売に成功しました。

未来を見据えて



希土類永久磁石は、風力発電機だけでなく、電気自動車や医療機器、ドローンなど、様々な未来の産業で重要な役割を果たしています。これからも風力発電の大型化が予想されるなか、アチハとイボキンは、解体と選別技術の向上を目指し、さらなる資源循環への貢献を続けていくとしています。

まとめ



アチハとイボキンの取り組みは、風力発電に伴う資源循環を実現する重要な一歩です。国内での資源利用が進むことで、経済的な安定にも寄与し、持続可能な社会の実現にも貢献するでしょう。これからの時代、環境に配慮した産業活動がますます重要になっていくことは間違いありません。今後も両社の活動に注目しましょう。

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お問い合わせ先:
  • - アチハ株式会社 汐留オフィス
電話: 03-6280-3266
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  • - 株式会社イボキン 東京支店
電話: 03-3254-2525
FAX: 03-5294-2525
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会社情報

会社名
株式会社イボキン
住所
兵庫県たつの市揖保川町正條379番地
電話番号
0791-72-3531

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