JICA共創×革新プログラム「QUEST」の誕生
JICA(独立行政法人 国際協力機構)が新たに開始した「QUEST」は、様々なアクターが協力し、革新的な方法で社会課題を解決することを目的としたプログラムです。この取り組みは、民間企業やアカデミア、市民社会、公的機関などが参加し、一緒に新しい価値を生み出すことを促進します。プログラムは、マッチング、アイデアの創出、PoC(Proof of Concept)、出口戦略の検討などをサポートし、参加者にとって実際の社会貢献に繋がる機会を提供します。
参加対象は多岐にわたる
「QUEST」の最大の特徴は、その参加対象の広さです。大手企業や中小企業、スタートアップ、金融機関、学術機関(大学や研究室)、国や地方自治体、さらにはNGOなど、国内外問わず多くの団体が対象です。これにより、多様な視点を持ち寄ることが可能となり、より効果的な解決策を模索することができます。
プログラムの概要
このプログラムは、様々な目的での参加が可能です。新規事業の立ち上げを考えている企業や既存の事業源を拡大しようとしている機関、さらには研究開発や社会のニーズに応えるための実装を目指している方々が対象となります。
「QUEST」の実施にあたっては、今後6月に東京でのマッチングイベントと名古屋でのピッチコンペが計画されています。これらのイベントでは、参加者が実際に自らのアイデアや事業計画を発表し、評価を受けることができます。
東京会場の詳細
- - 日時: 6月3日(火)15:00~20:00
- - 場所: Tokyo Innovation Baseおよびオンライン
- - 内容: 最大30社によるピッチ登壇、最大60社のブース出展、個別面談及びネットワーキング。
- - ゲストセッション: 「Social Impact Businessの要諦」、「インドと日本の大学発イノベーション」など、内容も非常に充実しています。
名古屋会場の詳細
- - 日時: 6月9日(月)14:00~19:30
- - 場所: STATION Aiおよびオンライン
- - 内容: 最大16社のピッチ、ブース交流、個別面談、ネットワーキングを行います。
マッチングイベントの登録
マッチングイベントへの参加希望者は、公式の登録フォームから簡単に申し込みが可能です。事前に登録をすることで、事務局からのフォローアップが受けられます。登録者は、共創事業の事案やニーズ、利用可能なリソースについて情報を記載することになります。その後、希望者はSlackを通じて他の参加者との交流もできるため、貴重なネットワーキングの機会ともなります。
今後のスケジュール
- - 公募期間: 5月26日(予定)~6月23日
- - 書類結果連絡: 7月22日
- - アイデアコンペ: プレゼン審査7月31日、採択通知は8月初旬。
- - PoCは2025年の8月から12月。
- - 最終的な出口戦略の検討やデモデイを2026年の1月に予定しています。
参加企業への提供価値
「QUEST」プログラムは、参加企業に対しても多くの促進効果を提供します。共創事業のアイデアをブラッシュアップするための専門的なアドバイスや、海外での hoạt độngに関するサポート、さらに最大で300万円の費用補填を行います。また、現地での必要なアドバイスや同行も可能です。出口戦略に関してはファンドレイズなどの専門的な助言も行われます。
詳細は「QUEST」の公式ウェブサイト(https://quest.jica.go.jp)をご覧ください。ここでは参加企業や団体のニーズについて随時公開されており、新たなパートナー探しに役立つ情報が得られます。
「QUEST」の担当事務局にも、質問等があれば気軽に問い合わせてください。受付時間は平日9:30から18:30まで、日英での対応が行われています。