新医療機器「シアーズ」
2024-08-08 00:50:17

緑内障手術を支える新しい視野確保材「シアーズ」の医療機器承認について

緑内障手術を支える新しい視野確保材「シアーズ」の医療機器承認について



眼科医療の分野で、新たな一歩を踏み出したという朗報が届きました。2024年8月6日、大阪大学と岡山大学、さらには株式会社メニコンの共同研究によって開発された眼科用視野確保材「シアーズ」が、日本国内で医療機器として正式に承認を受けたのです。これにより、緑内障手術の際に必要となる視認性の改善が期待されています。

新たな医療機器「シアーズ」とは?



「シアーズ」とは、自己集合性ペプチドゲル技術を用いた眼科用材料で、特に緑内障の観血的手術時において、手術部位の視認性を確保するために利用されるものです。この医療機器は、術野への血液の流入を抑え、より明確に観察可能にすることで、手術をスムーズに進めるためのサポートを行います。

大阪大学と岡山大学の役割



本プロジェクトは、大阪大学大学院医学系研究科および岡山大学学術研究院医歯薬学域(医)を中心に、大手医療機器メーカーであるメニコンとの密なる連携のもとに進められました。両大学は、それぞれの研究成果をもとに、シアーズの開発に尽力しており、国内外の医療分野への革新的な影響を与えることが期待されています。

メニコンの関与と今後の展望



メニコンは眼科用製品に対して高い専門知識を持ち、これまでも多くの画期的な機器を市場に提供してきました。シアーズの開発においても、同社の先進的な技術と研究が活かされており、医療現場での導入が進めば、緑内障手術の成功率を高めるための重要な役割を果たすと考えられています。

承認概要と使用方法



「シアーズ」の承認番号は30600BZX00110000で、クラス分類はIIIに位置づけられています。この医療機器は緑内障の手術補助に特化して設計されており、その使用目的は手術時における視認性の確保です。これにより、医療従事者はより安心して手術に臨むことができるでしょう。

お問い合わせ先



本プロジェクトに関する詳細は、各大学の担当部署やメニコンの渉外広報部にお問い合わせいただけます。例えば、大阪大学の松下賢治准教授や岡山大学の成瀬恵治教授が主要な担当者として名を連ねています。彼らの専門的な見解やさらなる情報が必要な際は、直に連絡を取ることを推奨します。

今後、この新たな視野確保材「シアーズ」が眼科手術の現場で広く活用され、多くの患者の視覚の再生に貢献することを期待しています。

さらに、岡山大学は持続可能な開発目標(SDGs)を通じて地域貢献にも注力しており、今後の活動にも注目です。


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会社情報

会社名
国立大学法人岡山大学
住所
岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス本部棟
電話番号
086-252-1111

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