DXセレクション選定事例
2022-03-28 10:50:01

経済産業省が認定した皆様のビジネスを変えるDX模範事例とは

樋口製作所、経済産業省のDXセレクションに選定



岐阜県各務原市に拠点を構える株式会社樋口製作所は、経済産業省が選定する「DXセレクション」の優良事例に東海エリア唯一の企業として選ばれました。この選定は、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)への取り組みが評価された結果であり、その背景には企業が積極的に行っているIoTやデジタル技術の導入があります。

選定の背景



樋口製作所は、2018年からIoTへの取り組みを開始し、翌年にはDXとしての本格的な活動を強化しました。特に2020年には、社内各部署のデータや生産設備から自動的に収集したデータを一元管理するプラットフォームを開発し、全社でデータを可視化するダッシュボードを導入しました。このように、企業全体でデータを活用する仕組みを整え、生産工程の効率化や品質向上に取り組んでいます。

さらに、製品ごとに付与したシリアルコードを通じて、使用材料や生産情報をデータベースに紐付けすることで、個別製品のトレーサビリティを実現しました。これにより、品質管理の透明性も向上しています。

DXへの多角的アプローチ



樋口製作所は、DX推進のための具体的な取り組みを以下の4つのポイントに集約しています。

1. トレーサビリティの向上
プレス製品にシリアルコードを付与し、製品一つ一つに対して詳細なデータを管理する仕組みを構築。

2. AIによる技術伝承
熟練の技術者による知見をAIシステムに組み込み、若手技術者がスムーズに業務を遂行できるサポートを実施。

3. 社内人材育成
技術教育を社内e-learningシステムで行い、受講履歴をスキルマップに反映。個々のスキルを把握し、作業認定に活用。

4. DXサービスの展開
技術者育成のためのデジタル教材「ヒグトレ」や様々なデジタル化サービスを提供し、現場の問題を解決しています。

事業の特長



樋口製作所は、国内に3つの工場、海外に3つの拠点を有するグローバルな生産体制を構築し、環境負荷を抑えた金属プレス加工技術を持っています。また、自動化や省力化を実現するための生産技術力にも自信を持ち、労働力の課題解決にも寄与しています。

企業は常に顧客のニーズや困りごとの情報を収集し、20年以上蓄積した金型および生産技術と新たな情報技術を駆使して、迅速な問題解決に取り組んでいます。

DXセレクションの意義



経済産業省のDXセレクションは、中小企業がデジタルトランスフォーメーションに取り組むモデルケースを選定し、地域内や業種内での取り組みを促進することを目指しています。樋口製作所が選ばれたことは、他の企業にとっても良い刺激となり、DX推進の活動を一層活発化させるでしょう。

このように樋口製作所の取り組みは、岐阜県内のみならず、全国に向けた模範となっており、今後の展開が期待されます。

会社情報

会社名
株式会社樋口製作所
住所
岐阜県各務原市金属団地44
電話番号
058-383-1141

関連リンク

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