地球市民賞受賞団体
2018-01-23 10:30:08

2017年度国際交流基金地球市民賞、3団体が受賞 知られざる取り組みの数々

2017年度国際交流基金地球市民賞の受賞団体



国際交流の促進を目的とする「国際交流基金」は、文化の理解や交流を推進するために様々な取り組みを行っています。2017年度の「国際交流基金地球市民賞」を受賞した団体について、その活動や背景、理念を詳しくご紹介します。

受賞団体一覧



1. 芝園団地自治会(埼玉県川口市)



芝園団地は、1990年代後半から中国人住民の増加が進み、2011年には住民の約4割が外国人となりました。住民の不満が高まり、自治会は交流イベントを開催し中国語のSNSを活用して情報発信を行っています。この取り組みにより、中国人住民が自治会の役員として参加するなど、交流の活性化と共生の意識が根付いていったのです。お互いの文化を尊重し、共存する環境を整えるための自治会の開かれた運営は、全国のコミュニティにとっての模範となるでしょう。

2. Nagomi Visit(東京都渋谷区)


  • - 代表者: 楠めぐみ
  • - 設立年: 2011年
  • - ウェブサイト: Nagomi Visit
  • - 紹介映像: YouTube

Nagomi Visitは、海外からの訪問者が日本の家庭で「ホームビジット」を体験できるプログラムを運営しています。この取り組みは、年々参加者数が増加し、設立初年度に177人だったゲストが、2016年には1509人に達しました。ホストとなる家庭も全国に広がり、手軽に国際交流ができる便利さが評価されています。特に、ゲストとホスト間の交流から生まれる感動的なエピソードが多数報告されており、心温まる経験が広がっています。

3. 黄金町エリアマネジメントセンター(神奈川県横浜市)



横浜市に位置する黄金町は、かつて違法な特殊飲食店が多く存在し、住民が近づけない地区でした。しかし、地域住民の声を受けて一斉摘発が行われ、アートを介したまちづくりが進められました。黄金町エリアマネジメントセンターは、地域住民やアーティストとの連携を深め、安心・安全な環境づくりを進めています。特に、地域を舞台にした「黄金町バザール」などのイベントは、地域活性化に大きく貢献しています。

まとめ



これらの団体は、日本国内での多文化共生や国際交流の重要性を示しており、それぞれの地域特性に応じた活動を展開しています。国際交流基金地球市民賞の受賞を契機に、さらなる連携や新たな活動が広がることが期待されます。身近な地域での取り組みが、今後の日本社会における国際理解の深化に寄与し、国籍を問わず住みやすい社会の実現に向けた一歩となることを願います。

会社情報

会社名
独立行政法人国際交流基金
住所
東京都新宿区四谷4-4-1
電話番号

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