エジプト教育改革に向けた新たな一歩
2025年9月3日、株式会社スプリックスとエジプト・アラブ共和国の教育・技術教育省との間で、ICT・プログラミング・AI教育の全国導入に関する契約がカイロで締結されました。これは、エジプト政府が次世代の人材育成を目指し、ICTやAI教育を国家の発展の基盤として位置付けた重要な契機といえます。
契約の背景には、2025年8月に日本・横浜で行われたTICAD(アフリカ開発会議)があり、そこで締結されたMOU(覚書)が基盤となっています。この度の契約により、両者の協力関係が実務的な段階へと進展し、教育分野における新たなパートナーシップが形成されたことが昨年の会議の成果として明らかにされました。
エジプトにおける教育の重要性
エジプト政府は、教育を国の成長の核として捉え、特にICTやAIなどの分野に力を入れています。この取り組みにより、約75万人の高校1年生がICT・プログラミング・AI教育を受けられる体制を2025年から整備する計画です。
具体的には、初年度に高校1年生を対象にネットワーク、プログラミング、AIなどの基礎的な知識を教え、その後高校2年生や職業学校にも順次拡大していく予定です。
取り組みの内容
カリキュラムと教科書の共同開発
2025年9月からアラビア語と英語によるICT教育の教科書がエジプトの高校1年生に提供され、生徒はICTの基礎知識を学び、最終的にはプログラミングや情報セキュリティへと進んでいくことが可能になります。これにより、生徒たちは段階的に必要なスキルを身につけ、自信を持ってICT分野への進出ができるようになります。
プログラミング学習プラットフォームの導入
オンラインプラットフォーム「QUREO for SPRIX LEARNING」を通じて、全高校生がJavaScriptを学べる環境を整えます。このプログラムにはゲーミフィケーションが導入され、生徒が主体的に学びやすくなる工夫がされています。これにより、全国規模でプログラミングの理解が広がることが期待されます。
AIプログラミング教育への展開
将来的には、高校で基礎的なプログラミングを学んだ後、生徒たちはAIに関連する教育に進むことが求められます。このアプローチにより、彼らは日常生活の中でAIやデジタルツールをどのように活用するかを理解し、自ら問題を解決する能力を培うことができるでしょう。これは、日本的な教育メソッドを導入することで、未来を見据えた人材育成を目指すものです。
教員研修と学習評価
全国の高校教員を対象とした包括的な研修プログラムも実施予定です。教員は基礎的なICTスキルから応用的なAI教育まで学ぶことができるため、生徒への効果的な指導が可能となります。さらに、生徒の学習成果は国際基礎学力検定「TOFAS」を使って評価され、カリキュラムの改善にも反映されます。
国際的な展望
今回の取り組みは、エジプトにとどまらず、アラブ諸国を含むMENA地域への教育改革のモデルとしての広がりが期待されます。エジプトと同様の教育課題を抱える国々においても、このプログラムを応用することで、地域全体で持続可能な人材育成を進める所存です。
株式会社スプリックスについて
スプリックスは、東京都渋谷区に本社を置く、教育コンテンツを提供する会社です。日本国内での実績も豊富で、個別指導塾や教材の開発を行っています。今後の国際展開を通じて、教育分野に革命をもたらす新たなモデルの構築に向けて力を注いでいくでしょう。教育の質の向上とITスキルの普及を同時に進めるこのプロジェクトは、エジプトがデジタル社会の中での成長を遂げるための重要なステップとなるでしょう。