NRIセキュアがAIでセキュリティ監視サービスを革新
NRIセキュアテクノロジーズ株式会社は、独自のセキュリティオペレーションセンター(SOC)「NeoSOC」に、「AgenticBlue」という自社開発のAI統制基盤を導入し、セキュリティ監視サービスの運用を開始しました。この新しい取り組みは、サイバー攻撃の急増と、それに伴う今のSOCの課題を解決するためのものです。
サイバー攻撃の現状とSOCの課題
近年では、サイバー攻撃者たちがAIを悪用し、偵察活動や攻撃準備を自動化しています。これにより攻撃の成立までのスピードは格段に速まり、多くのSOCが直面するアラートの急増が、調査や分析、判定の精度を低下させています。アナリストたちは手作業での作業が主流であり、データの量に対する品質のばらつきや、熟練したアナリストに依存する現状が深刻化しています。
AI導入のメリット
NRIセキュアは、20年以上のSOC運用から得た知見をAIに組み込み、以下の2つの主な効果を実現しました。
1.
自動化による分析の精度向上と迅速な対応
AIがアラートのトリアージ、一次調査、脅威の重要度の判定、報告書の作成など、従来の手作業で行っていたプロセスを自動化します。これにより、アナリストたちはより高度な脅威分析や緊急対応に専念できるため、サイバー攻撃への対処はより迅速かつ確実になります。また、個別の企業のセキュリティポリシーに応じたカスタマイズも可能です。
2.
安全性を確保したAI運用
AgenticBlueは、セキュリティ機能に加えてAIの判断過程を記録・可視化する仕組みを持っており、相互検証を行うことで分析結果の信頼性を高めています。さらに、処理されるデータは安全な環境で管理されており、外部への情報流出を防ぎます。このため、利用する企業はAIの導入によって得られる分析の精度向上を享受しながら、情報漏えいのリスクも抑えられます。
NRIセキュアの未来を見据えて
NRIセキュアでは、今後AIの活用範囲をさらに広げ、一次分析から攻撃を検知・防御するルールの自動適用に至るまで、セキュリティ監視の全体的なレベルアップを図る方針です。これにより、変化するサイバー環境に柔軟に対応することが可能となるでしょう。
おわりに
AI技術を取り入れることによって、NRIセキュアはセキュリティ業界における先駆者としての地位をさらに確立し、企業の情報資産を守るための取り組みを強化していくことを約束しています。サイバー攻撃の脅威が増す中、より精度の高いセキュリティサービスの提供は、企業にとって必須条件となるでしょう。今後の動向に期待が寄せられます。