デフリンピックイベント渋谷区役所で特別開催中！卓球アスリートが集結

デフリンピック特別イベント開催中

2024年に予定されているデフリンピックを盛り上げる特別イベントが、東京・渋谷区役所で開催されています。イベントは12月9日まで続き、オープニングセレモニーには五輪銀メダリストの平野早矢香さんをはじめとする多くの卓球アスリートが参加しました。

卓球選手と共にデフ卓球を体験

会場の15Fには特設の卓球台が設置され、小・中学生を対象に「デフ卓球体験」が実施されました。この体験では、参加した子どもたちが擬似的に聞こえにくい環境で卓球を行いました。平野さんやデフ卓球のメダリストである亀澤理穂選手、山田瑞恵選手、そしてパラ卓球の岩渕幸洋選手らがサポートに立ち、子どもたちに卓球の楽しさとデフ卓球の特性を伝えました。

デフ卓球の魅力

デフ卓球のルールは健聴者の卓球と変わりませんが、音が聞こえないため、ボールの軌道を目で見て判断する必要があります。イベントでは、参加選手たちが耳栓とイヤーマフを装着し、デフ卓球の特性を実感しました。平野さんは、音が聞こえないことで「しっかり狙った場所に入っているのかがわからない」とその難しさを語りました。

子どもたちの挑戦

卓球経験のない子どもたちも、選手たちの指導を受けながら挑戦し、ボールを的に当てるゲームで盛り上がりました。選手のサポートを受けながら、みんなで楽しむ場面も多く見られ、賑やかな会場で手拍子が鳴り響きました。そして、イベントの後半には「卓球スペシャルトークラリー」が行われ、亀澤選手、山田選手、平野さん、岩渕選手がそれぞれの卓球との出会いやデフリンピックへの意気込みを共有しました。

来年に向けた期待

イベントに参加したアスリートたちは、来年のデフリンピックに向けて日本代表としての活躍を目指しています。特に、亀澤選手と山田選手は金メダルを獲ることを目標にしています。平野さんや岩渕選手から贈られたエールもあり、今後の活躍が期待されています。

常設展示や体験コーナーも充実

12月9日までの会期中、会場ではデフリンピックの常設展示も行われています。100年の歴史を振り返る年表やデフアスリートのインタビュー内容などが展示されており、大人から子どもまで楽しめる内容が豊富です。また、芝生の絵本コーナーも設けられており、親子でくつろげる空間が広がっています。

イベントの合間に実施されるクイズラリーやスタンプラリーも人気で、オリジナルのステッカーをプレゼントする企画も行われています。さらに、12月7日にはデフサッカーやビーチバレーボール選手を招いた手話に触れるイベントも予定されており、参加者の事前申し込みも受付中です。

「見る・出会う・体験するはじめてのデフリンピック in 渋谷」は、全ての人々にデフ卓球やデフスポーツの魅力を伝える素晴らしい機会です。ぜひ足を運んで、卓球の楽しさとデフスポーツの深さを理解してください。