白川郷の熊対策
2026-04-23 13:27:31

熊ソニック導入で白川郷の観光客と住民を守る取り組み

熊ソニック導入で白川郷の安全を確保



岐阜県白川村、そこは世界文化遺産に登録された美しい合掌造り集落が広がる場所です。近年、この村ではクマの目撃情報が急増し、特に外国人観光客に対する危険が懸念されています。そんな中、岡山理科大学の辻維周特担教授を中心としたチームが「熊ソニック」と呼ばれる高周波装置を導入し、クマから住民や観光客を守る取り組みを進めています。

クマの目撃件数急増の背景



白川村では、2015年度にはわずか35件だったクマの目撃件数が、2025年度には約4倍の137件に達しています。この急増は、観光客が増加している一方で、クマも人間に近づく機会が増えているためと考えられています。特に、昨年の秋にはスペイン人の観光客がクマに襲われた事件も発生しており、観光業に影響を与える深刻な問題となっています。観光客は、年間211万人に上り、その53%が外国人です。

熊ソニックとは



熊ソニックは、クマが嫌がる高周波を発生させて、彼らを遠ざける装置です。この装置は、山梨県の自動車部品メーカー「T.M.WORKS」によって開発され、実験を重ねた末に有効性が認められています。クマソニックは、上下左右50度の範囲で、最大300メートルの距離まで音が届き、クマを有效に追い払います。

設置作業の様子



2024年度の寒さが少し和らいだ頃、辻教授やT.M.WORKSの代表、さらには村の職員らが協力しながら設置作業を行いました。特にクマの目撃が多い地域を厳選し、単管パイプを打ち込み、太陽光パネルや高周波発生装置、スピーカーの設置を進めていきました。環境への配慮から、太陽光エネルギーを使用することで、持続可能性も求められています。

地元住民の期待



村の産業課長である髙島一成さんは、「クマによる危険は、住民の日常生活に大きな影響を与えています。観光客にも安全に楽しんでもらうために、熊ソニックへの期待は大きい」と語ります。また、辻教授も「この技術を使って少しでも村民や観光客が安全に過ごせるようになれば、嬉しい」と話しており、地域と研究機関が手を取り合って挑む姿勢が見受けられます。

まとめ



白川村の取り組みは、単なるクマ対策にとどまらず、観光業の活性化にもつながります。美しい自然景観と歴史的背景を有するこの村が、快適に訪れることができる場所として維持されるためには、多方面からの支援と技術革新が求められています。「熊ソニック」がその一助となることを願っています。地域と観光客の安全を守る新しい挑戦に注目が集まります。

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