共同プロジェクト「ボトルtoボトル」始動
サントリー食品インターナショナルとKDDIは、持続可能な社会の実現を目指して、使用済みペットボトルを新たなペットボトルとして再生する「ボトルtoボトル」水平リサイクルを2023年10月1日より開始しました。この取り組みは、KDDIの新本社ビル「THE LINKPILLAR 1 NORTH」に集積したペットボトルを回収し、有効活用していくものです。
取り組みの背景
サントリーグループの理念は「人と自然と響きあい、豊かな生活文化を創造」することにあります。この理念のもと、彼らは2030年までにペットボトルの完全なサステナブル化を目指しています。具体的には、リサイクル素材を100%使用することを目標としており、これに関わる数々の活動を進めてきました。
一方、KDDIも持続可能なビジネス活動を展開するためには自然環境を守ることが不可欠だと考えています。そのため、彼らは「KDDI GREEN PLAN」という中長期の環境保全計画を掲げています。両社の理念が一致したことから、このリサイクルプロジェクトの実現に至ったのです。
サステナビリティに向けた技術革新
実際、サントリーグループは2012年から国内清涼飲料業界で初めてリサイクル素材を100%使用したペットボトルを導入しています。この進展を支えたのは、彼らが開発した「FtoPダイレクトリサイクル技術」であり、この技術によってCO₂排出量を大幅に削減することが可能となりました。これは、従来のリサイクル方法にはない革新的な手法です。
また、サントリーはテクノロジーの進化に加え、一般消費者に対する啓発活動にも力を入れています。ペットボトルの分別が不十分な家庭外の環境において、「外でもきれいな分別」を促進するための様々なキャンペーンを展開しています。
未来への道
サントリーグループの「プラスチック基本方針」では、2030年までにすべてのペットボトルにリサイクル素材や植物由来素材を使用すると宣言しています。このビジョンを実現するため、企業活動の中で新たなリサイクル技術を導入し、持続可能な社会へと歩み続けています。
お問い合わせ
本取り組みに関しましての詳細は、
サントリーお客様センターをご覧ください。
この共同プロジェクトは、単にペットボトルのリサイクルにとどまらず、持続可能な未来を築くための重要なステップとなることでしょう。企業の社会的責任(CSR)の在り方を再考するきっかけにもなりそうです。