『光る君へ』の人気の秘密とは
2024年に放送されたNHKの大河ドラマ『光る君へ』が、12月15日に最終回を迎えました。この作品は、視聴者に深い印象を与え、多くの人が終わった後に「光る君へロス」を体験していることでしょう。
厳しい前評判からの快進撃
『光る君へ』の冒頭では、作品に対する予想はかなり厳しく、視聴者や評論家からは「戦がない」「有名な登場人物が少ない」といった声が多く上がっていました。そのため、平和な平安時代を背景にした貴族たちの恋愛模様に興味を持つ視聴者は少なかったのです。
しかし、第1回のラストシーンで、主人公・まひろの母親が道長の兄に刺殺されるという衝撃的な展開が視聴者の心を掴み、このドラマの評価は一変しました。特に、放送時間帯に関連ワードがトレンド入りするなど、視聴者の関心が高まっていきました。視聴率が振るわなかったものの、NHKプラスでの視聴者数を考慮すると、このドラマは一定の支持を得ていたと言えるでしょう。
ストーリーとキャラクターの魅力
『光る君へ』が成功した一因として、大石静さんによる巧みな脚本が挙げられます。古代の時代背景を生かしつつ、大胆かつ繊細なストーリー展開とキャラクター設定によって、視聴者を魅了しました。この作品では、登場人物が現代人のような言動をし、台詞も現代語に近いものが多かったため、視聴者は親近感を持ちやすかったのです。
また、キャスティングも話題になり、登場人物の中にユニークなキャラクターが混じっていることで視聴者の興味を引きました。平安貴族たちの中に、一際目を引く黒い大納言が登場し、視聴者を楽しませました。
視聴回ごとの人気エピソード
この特別企画では、視聴者が最も注目した放送回のランキングを基に、どのエピソードが特に人気だったのかを見ていきます。
最も注目度が高かった回は、第29回「母として」です。主人公・まひろの夫である藤原宣孝が元気に娘と遊ぶ姿を見せた翌週に、あっさりと亡くなってしまう衝撃が視聴者を「え?」と絶句させました。これにより、物語の展開にサプライズが加わり、多くの視聴者の心を掴みました。
続いて人気だった回は、第36回「待ち望まれた日」で、ここではまひろが『源氏物語』の執筆を始める重要なシーンが描かれました。「紫式部」をテーマにした作品であるため、文学好きの視聴者にはたまらない内容だったことでしょう。
また、登場人物の注目度が高かったエピソードもあります。第30回「つながる言の葉」や第38回「まぶしき闇」では、奔放な平安ギャル、あかねの登場シーンが特に注目されました。これにより、女性視聴者からの支持も大きかったことが伺えます。
次回作への期待
『光る君へ』は、多くの名シーンを生み出し、視聴者に愛されました。2025年の大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』についても、その内容が期待されます。果たしてどんなシーンが注目されるのか、今から楽しみですね。今後もREVISIOでは、視聴質データを基に、注目のテレビ番組を分析して公開していく予定です。どうぞお楽しみに!
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