資生堂子ども財団が新たな取り組み「世界の子ども福祉」を開始
公益財団法人 資生堂子ども財団(東京都中央区)が、Webマガジン「世界の子ども福祉~実践と未来~」を創刊しました。この新しいデジタルコンテンツは、日本における社会的養護を受ける子どもたちに関する情報を広くトピックとして取り扱うもので、主にこの分野で活動する専門家や関心のある方々に向けて発信されます。第1号の特集は「アドボカシーと子どもの権利」です。
創刊の背景
資生堂子ども財団は、1972年に設立されて以来、日本の児童福祉の向上を目指して様々な取り組みを行ってきました。これまでには「資生堂児童福祉海外研修」や情報誌「世界の児童と母性」を通じて国内外の児童福祉の情報収集と発信に力を入れてきました。しかしながら、メディア環境が変化する中で、2022年には従来の情報誌の休刊を選択。新たにデジタルメディアで更なる質の高い情報提供を目指し、「世界の子ども福祉~実践と未来~」を立ち上げました。
マガジンの特徴
この新しいマガジンの特色は、現代の児童福祉に関する重要なテーマを取り上げている点です。各国の福祉の取り組みを具体的な実践事例として紹介し、日本での児童福祉の進展や課題についても深く掘り下げます。また、内容はデジタルデバイスでの読解を考慮し、コンパクトにまとめられているため、忙しい人々でも気軽に情報を得られます。
第1号のテーマ「アドボカシーと子どもの権利」
創刊第1回のテーマは、アドボカシー(子どもを支援するための活動)と子どもの権利です。2024年に日本が子どもの権利条約を批准してから30年を迎えるにあたり、最近では児童福祉法の改正も行われ、子どもの意見聴取や権利擁護の取り組みが進められています。これに関連して、アドボカシーがどのように機能し、どのような具体例があるのかを紹介し、日本の現状と今後の展望を明らかにします。
執筆陣の紹介
本マガジンは、多彩な専門家によって監修され、寄稿者も豪華です。カナダの子どもアドボカシーに詳しい菊池幸工氏や、オーストラリアの現場経験者である杉山亜佳音氏など、各国の事例を通じて日本におけるアドボカシーの発展を考察します。
資生堂子ども財団のご紹介
資生堂子ども財団は1972年に設立され、理事長は塩島義浩氏が務めています。公式ウェブサイトやFacebookページでは、今後も情報を発信していく予定です。プレイヤーとして児童福祉に興味のある方々に向けて、更なる情報提供と支援を行っていきます。