笑顔の法則とメンタルヘルス
2016-03-30 10:57:38
三越伊勢丹グループが実践する「笑顔の法則」とメンタルヘルス対策
三越伊勢丹グループが実践する「笑顔の法則」
昨年、三越伊勢丹グループはその大規模な従業員数を活かし、メンタルヘルス対策への取り組みを強化するために、著書『幸せを引き寄せる笑顔の法則~三越伊勢丹グループの従業員10万人を動かした“理論”と“効能とは?』を発表しました。この取り組みは人材のメンタルケアをサポートするもので、同グループの経験を基に、他の企業にもこの成功事例を提供しようとしています。
日本のメンタルヘルス事情
世界的に見てもストレスが高い国とされる日本では、年間約25,000人もの自殺が報告されています。特に、働き盛りの世代がその半数を占めていることは大きな社会問題です。多くのビジネスパーソンがストレスに悩まされ、経営者やマネージャーは労働環境の改善に取り組まざるを得ない状況となっています。
2015年には労働安全衛生法の改正により、50人以上の従業員を抱える企業はストレスチェックを導入しなければならなくなりましたが、実際にはその対策をどう進めればよいかを模索している企業が多いのが現状です。
笑顔がもたらす効果
医学的には「心の病」とされていた心身症が最近では「脳の不調」として理解されています。薬物療法が広く行われる一方で、根本的な解決には至らないケースも多く見受けられます。そこで注目を集めているのが「笑顔の力」です。ここ数年、笑顔が心の健康に寄与することが医学的にも実証されつつある中、三越伊勢丹グループでは「笑顔プロジェクト」という新しい取り組みを始めました。
笑顔プロジェクトの概要
このプロジェクトの発端は、斎藤一郎氏が三越伊勢丹グループにて従業員向けの講演を行ったことに始まります。彼は、仕事の現場で従業員自身が幸せを感じることが、顧客への満足度につながるとの考えから「笑顔」を重視し、トレーニングを通じてこの理念を広めようとしました。
プロジェクトは2013年にスタートし、従業員へのセミナーや笑顔トレーニングを通じて実施されています。この取り組みにより、従業員の満足度が向上し、結果的にお客様の満足度も上がるという良い循環が築かれています。
「笑顔の法則」の重要性
現代の企業は多くの場合、顧客満足を最優先に考えるあまり、従業員の幸せを後回しにしてしまう傾向があります。しかし、「笑顔の法則」では、まず従業員が幸せであることが重要とされています。幸せな従業員が笑顔を作り出し、その笑顔が顧客に伝わることで、結果的に企業全体の雰囲気が明るくなり、お客様も満足するのです。この理論を基にしたセミナーを通じて、守られている経営スタイルが日本の企業にも広がることが期待されています。
まとめ
三越伊勢丹グループの「笑顔プロジェクト」は、従業員のメンタルヘルスを支える新しいアプローチとして注目されています。日本が抱えるメンタルケアの課題に対する一つの解決策が示された形で、他の企業にもこの「笑顔の法則」が広がることが期待されます。笑顔が持つ力の実証とその効果を根付かせていくことが、今、求められています。
会社情報
- 会社名
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抗加齢歯科医学研究会
- 住所
- 神奈川県横浜市鶴見区鶴見2-1-3
- 電話番号
-
045-580-8362