300年の歴史を持つ八ッ橋の魅力と未来に挑む若き社長

京都土産の顔『八ッ橋』と若きリーダーの奮闘

八ッ橋といえば、誰もが知る京都名物ですが、その深い歴史とともに、今、新たな風を吹き込むリーダーの存在があります。その名は、鈴鹿可奈子さん。創業300年を誇る「聖護院八ッ橋総本店」の社長として、彼女は伝統を大切にしながらも、革新を追求する姿勢で新たな挑戦を続けています。

八ッ橋の伝説と歴史

八ッ橋の起源は、江戸時代にさかのぼります。箏の名手『八橋検校』を偲んで作られたともいわれ、その後、明治時代には長持ちする和菓子として人気が高まりました。1982年、鈴鹿可奈子さんは聖護院八ッ橋総本店に一人娘として生まれ、その後、この伝統ある菓子作りの世界に身を投じる決心をします。

若き社長の挑戦

「“八ッ橋”を広めたい」という思いから、鈴鹿さんは京都大学で経営を学び、卒業後は帝国データバンクでの勤務を経て、「聖護院八ッ橋総本店」に戻ることに。経営企画室長として新しい改革を次々に導入し、伝統に根差しながらも、未来を見据えた事業へと舵を切っています。

餡作りのこだわり

八ッ橋の命ともいえる餡は、鈴鹿さんのこだわりの詰まった重要な製造工程です。季節や温度に応じて蒸し時間を調整し、職人が目で見て仕上げます。週に約3トンも製造されるその餡の質と技術は、まさに職人技と言えるでしょう。

新ブランド『nikiniki』の誕生

鈴鹿さんは2011年、可愛らしい八ッ橋を特徴とした新ブランド「nikiniki」を立ち上げました。このブランドでは、季節のイベントや自然をテーマにした新作が毎月登場し、見た目の美しさだけでなく、味にもこだわりを持っています。特にあんこの吟味には1グラム単位でのチェックを行い、完成度を高めているとのこと。

コラボレーションと未来へのビジョン

「nikiniki」は、特別なオーダーメイドにも対応しており、結婚式やパーティーなどでも人気を博しています。また、世界的なキャラクターとのコラボも実現し、新たな市場にも果敢に挑戦しています。
鈴鹿さんの目指す未来は、伝統の継承と新しい価値の創造を両立させ、八ッ橋をより多くの人々に届けること。彼女の情熱と革新が、八ッ橋の未来を明るく照らすことでしょう。