測量業務を効率化する新たな技術
株式会社マプリィが開発したハンディLiDARスキャナ「LA01-2」と「LA03-2」は、測量業務の在り方を大きく変える可能性を秘めています。これまでにないスピードと精度を兼ね備えたこの機器は、特に時間や人手に制約のある現場での作業を効率化します。
測量の現状と課題
測量に関しては、通常、トータルステーション(TS)を用いて業務が行われます。しかし、TSの設置や移動にはかなりの時間がかかるため、複数の現場を回ることが難しいという課題が存在していました。また、要求される精度がmm単位でない現況測量を、わざわざTSで行う必要はないと専門家たちからも指摘されています。
このような現場の課題に対し、マプリィのLiDARスキャナがどのように役立つのかを見ていきましょう。
LA01-2とLA03-2の特徴
LA01-2の利点
LA01-2は、歩きながら測定できる点が大きな魅力です。これにより、広範囲の現場での3次元データを瞬時に取得することが項目できます。また、ネットワークRTK(VRS)に対応しており、現地の標定点(GCP)との座標変換により、数センチ級の公共座標の付与が可能です。
LA03-2の特徴
LA03-2は、バッテリーを除いて1.3kgという軽量設計でありながら、カラー点群と動画データを同時に取得できます。狭いスペースでの使用にも適しており、LA01-2の補足測量として非常に効果的です。
ハンディLiDARの測量プロセス
1. 現地計測
最初のステップでは、VRSに基づく補正を行いながら、外周に3点以上の基準をもとに標定点と検証点を取得します。その後、LA01-2またはLA03-2を使用してスキャンし、高精度な点群データを収集します。また、現場の動画も自動的に記録されるので、後からの詳細確認が容易になります。
2. 内業での解析・変換
次に、専用のソフトを使用して内業での解析を行います。TSの測量点を元に、標定点を選択し座標変換を行い、ラスタデータ(TIFF/GeoTIFF形式)として出力します。このデータをCADに取り込むことで、さらなるトレースやデータ処理が可能になります。
従来の測量法との比較
従来のTSを用いた測量では、3000~4000㎡のエリアを調査する場合、半日以上の時間を要していました。しかし、LA01-2やLA03-2を活用することで、同じエリアの現地計測がわずか10〜15分で完了します。このように、少人数での作業でも効率的に進められるため、人手不足や時間的制約のある場面でも非常に有効です。
マプリィの理念
マプリィは、測量、林業、防災、農業、建設といった分野に関連する全ての方々に向けて、この新たな技術を広めていくことを目指しています。難しいとされる三次元データの取得や解析をより身近なものにすることが、彼らの掲げる目標です。
お問い合わせについて
製品の詳細やデモの申し込みについては、公式ウェブサイトからお気軽にご連絡ください。
この革新的な技術と共に、未来の測量業務をより効率的に進めていきましょう!
会社概要
株式会社マプリィは、兵庫県丹波市を拠点に、測量に関する様々なサービスを提供しています。代表取締役は山口圭司氏です。
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