ソウルドアウトとCOIMが提携し地域企業を支援
東京に本社を置くソウルドアウト株式会社は、中堅・中小企業の成長を促進するため、株式会社COIMとの業務提携を本格的に開始した。このパートナーシップは、特にAmazonでの販売支援に焦点を当て、地域企業がEC市場での競争力を高めることを目指している。
業務提携の背景
現在、日本の中小企業は販路開拓に苦しんでいる。特に、地理的な制約を受ける地方企業は、Amazonのようなモール型ECチャネルを利用することで成長の可能性を広げられる。しかし、実際には「出店はしたものの売上が上がらない」「在庫管理や広告運用が属人的で効率が悪い」「必要な人材やリソースが不足している」など、実行段階で多くの障壁に直面している。
そうした状況を受け、COIMはAmazonでの販売支援に特化したノウハウを持ち、ソウルドアウトは全国に26拠点を構える地域密着型の支援体制を強みとしている。そのため、業務提携によって戦略設計から実行支援、運用改善までを一貫して提供できる体制が整った。
提携による新しい支援内容
この業務提携により、COIMが持つAmazon専門支援力とソウルドアウトの豊富な地域ネットワークを融合させ、地域企業ごとに最適なEC支援ソリューションを提案していく。具体的な提供内容は以下の通りである:
- - Amazon販売戦略の立案: 商品特性や競合の調査、カテゴリ分析をもとにした具体的な販売戦略を設計。
- - 商品ページ改善と広告運用: 検索エンジン最適化(SEO)やA+コンテンツの設計を行い、Amazon広告の戦略的運用を支援。
- - 販促企画とレポート支援: セール対策やキャンペーン企画、売上のモニタリング及び改善レポートを提供。
- - 地域企業への伴走支援: ソウルドアウトの地域営業拠点を活用し、継続的な個別対応や相談体制の構築。
- - データ・テクノロジーの活用支援: BIツールや自社開発の広告可視化ツールを用いて運用をさらに高度化。
責任者からのコメント
COIMの代表取締役である徳永潤一氏は、今回の提携によって地域に根ざした企業支援が一層強化されると語っている。「私たちは、挑戦の機会を創り続けるというミッションのもと、地方創生に向けた取り組みを加速していきます」と熱意を示した。
一方、ソウルドアウトのマーケティングカンパニープレジデント浅見剛氏も、地域企業が持つさまざまな魅力をデジタルで引き出す使命を果たすべく、Amazonのプロフェッショナルと連携できたことに自信を持っている。特に「売上が伸び悩む」という状況を打破し、地域企業の挑戦が次の成長へとつながるよう、伴走型の支援を続ける意向を表明した。
今後の展望
今後、両社は地方自治体や商工会、金融機関との連携を深め、セミナーや個別相談会などの地域密着型イベントを全国で開催していく計画である。また、業種や地域に応じた成功パターンを体系化し、再現性の高いEC支援モデルを全国展開する構想も並行して進めている。
この提携を通じて、ソウルドアウトとCOIMは、地方の中堅・中小企業が抱える課題を解決し、持続可能な成長を支援する新たな道を切り開いていくことを目指す。