若手写真家による二人展『SCHOOL GIRL…』の開催
新宿にある北村写真機店で、2025年12月15日から12月21日までの期間、キョジン中嶌氏と七々御ふみ氏による二人展『SCHOOL GIRL…』が開催されます。この展覧会は、彼らが師事した著名な写真家、青山裕企氏の影響を受け、共通のテーマである“制服”を通してそれぞれの作品を発表するものです。
制服をテーマにした独自のメッセージ
キョジン中嶌氏と七々御ふみ氏の作品は、いずれも制服を重要なテーマとして扱っています。中嶌氏は新作「幻想夜像」を展示し、夜の東京を舞台にした幻想的な世界観を描き出します。物語の主役となるのは、運命を背負った二人の少女、玄(くろ)と朱(あか)です。彼女たちを通して、制服が持つ匿名性や象徴性を光と影で表現することに挑戦しています。
一方、七々御ふみ氏は、自身のシリーズ「昇華 -sublimation-」において、選ばれなかった写真に新たな価値を見出しています。彼女の作品は、制服を纏った被写体を通じて、写真選びにまつわる感情や記憶の揺らぎを探求し、人々が見落としがちな視点を提示します。二人のアプローチは異なりますが、制服という共通の記号を介して「捉えきれていない物語」を掘り起こす姿勢は共鳴しています。
会場の概要と写真文化の発信
新宿 北村写真機店の地下1階にある「ベースメントギャラリー」での展示ですが、ここは写真文化の発信地としても注目されています。リニューアルオープン以降、様々なフォトグラファーやイベントが行われ、写真を愛する人々が集まるスペースとして進化しています。会場では、若手写真家の新しい試みや視点を身近に体感できます。
作品に込められた思い
二人の作品には、青山裕企氏の影響が色濃く反映されており、彼の代表作である『スクールガール・コンプレックス』からインスパイアを受けています。青山氏への師事を経て、それぞれの視点から制服の魅力を掘り下げている点が、展覧会の大きな特徴です。観客は、二人の作品を通じて制服の新しい見え方や感情的な深みを感じ取ることができるでしょう。
写真家の紹介
キョジン中嶌
滋賀県出身で、現在は東京に住む彼は、写真の道に目覚めてから早くも多くの作品を手掛けています。ポップカルチャーの影響を受けたスタイルで、自身の作品に独自の世界観を持ち込んでいます。
七々御ふみ
北海道生まれの彼女は、多才なバックグラウンドを持ち、美容師やバーテンダーとしても経験を積んできました。写真を通じて「個性」を大切にし、作品制作に情熱を注いでいます。
まとめ
『SCHOOL GIRL…』は、ただの展示会ではなく、制服を介して表現の可能性を広げる二人の若手写真家の挑戦でもあります。この二人展を通じて、観客は制服について新たな視点を得ることができるでしょう。ぜひこの機会に足を運んで、その魅力を感じてみてください。