CVCグロース・パートナーズがEcoVadisに約2億ドルを出資し持続可能性向上へ
CVCグロース・パートナーズがEcoVadisに約2億ドルを投資したことが発表されました。この投資は、持続可能性評価サービスの普及拡大を視野に入れたものであり、両社は今後の持続可能な成長を目指して協力していく姿勢を示しています。
EcoVadisは、企業のサプライチェーンの環境および社会的パフォーマンスを評価し、改善するためのツールを提供しているプラットフォームです。その信頼性の高い評価手法は、業界内で広く認識されており、155カ国以上の約6万社がこのサービスを利用しています。特に、450以上の企業がエコバディスを通じて、年間総計2.5兆米ドルを超えるビジネス支出を管理していることも、その影響力を示しています。
共同創業者のフレデリック・トリネルは、企業が持続可能性に注目する理由として、グローバルなコンプライアンスや企業の理念の影響が挙げられると述べています。特に、サプライチェーンの透明性とリスク管理がこれからの経済において重要であることを強調しました。
もう一人の共同CEO、ピエール=フランソワ・タラーによると、企業経営者はブランド保護や企業価値の向上に注力しており、その中で持続可能性の確保が不可欠な要素となっています。サプライチェーン管理が失敗した場合には、労働問題や環境への悪影響が非常に深刻なリスクになることを警告しています。
今回のCVCの投資は、持続可能性とESG(環境・社会・ガバナンス)の重要性がますます増していることを示すものであり、これによってEcoVadisがさらに国際的に展開し、技術プラットフォームの開発や新たな国への拠点開設を加速することが期待されています。特に、進出先としては東京、サンフランシスコ、メルボルンなどが挙げられ、このネットワークの拡大がもたらす影響は計り知れません。
CVCグロース・パートナーズのマネージング・ディレクター、アーロン・デュピュイは、EcoVadisの戦略的な方向性に興味を抱き、同社の経営陣との協力を大きな喜びと述べています。持続可能性が今後の企業活動において最も注視されるべき領域の一つであると確認し、長期的なリスク管理の重要性を再認識しています。
さらに、CVCグロース・パートナーズの欧州統括マネージング・ディレクター、セバスティアン・クエンネは、ESGがビジネスの成功にとって不可欠な要素であり、より良い社会の構築に寄与することを強調しました。EcoVadisのユニークな評価プラットフォームと広範囲なサプライヤーネットワークは、持続可能性を向上させるための強力なツールとなるでしょう。
この投資は、CVCグロース・パートナーズの2号ファンドとしての初の案件であり、今後の展開に期待が持たれています。投資会社Partechの代表としてもEcoVadisに関与しているオムリ・ベナユン氏は、EcoVadisが世界最大のサプライヤーESG評価プラットフォームとなるポテンシャルを信じており、CVCとの新たな提携を歓迎しています。
この取引は、規制の承認を経て2020年第1四半期に完了する見込みです。EcoVadisが持つ豊富なデータと知見を活かし、企業の持続可能な発展への道を切り開くこの取り組みは、今後のビジネス界に大きな影響を与えるでしょう。この件についての詳細は、EcoVadisの公式ウェブサイトを参照してください。
会社情報
- 会社名
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シーヴィーシー・アジア・パシフィック・ジャパン株式会社
- 住所
- 東京都千代田区霞が関霞が関ビル32階
- 電話番号
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