2025年5月のカレーライス物価は、1食あたり441円と過去10年で最高値を記録しました。前年同月と比べると118円の上昇で、36.5%と大幅な増加率となっています。この物価は、カレーライスを調理する際に必要な原材料や調理にかかる光熱費を独自に試算したもので、消費者にとっては大きな影響を及ぼしています。
特に、野菜や肉類の価格が上昇し、食材費が全体の約半分を占めていることが顕著です。具体的には、カレーの具材となる肉や野菜の価格が過去10年で最高となり、特にジャガイモの価格が急騰しました。また、コメの価格も高騰しており、「ごはん」の部分でのコスト増が疲弊をもたらしています。
カレールーの価格も上昇しており、2023年7月以降22カ月ぶりに値上がりしました。この影響で、食卓でのカレーライスを楽しむには、ますますコストがかかる状況になっているのです。
一方、2025年6月については、1食438円という予測が示されています。この数値は、15カ月ぶりの値下がりを意味し、期待される要因としては政府の備蓄米が活用されることでのコメ価格の安定が挙げられます。また、野菜類の価格も4月から大幅に下がる見込みで、これにより全体のカレーライス物価も影響を受けると考えられています。
しかしながら、地方の生育や天候、さらには猛暑の影響などが今後の物価にさまざまな影響を及ぼす可能性がありますので、その点には注意が必要です。それでも、もし政府備蓄米の使用が進めば、最大3割の値下げが期待されるケースもあり、消費者の負担軽減にもつながるでしょう。
このように、2025年のカレーライス物価は過去のデータと比較しても非常に厳しい状況にありますが、市場の動向や行政の対応がどのように影響し合うかを今後注意深く見ていく必要があります。家庭での食卓を支えるカレーの価格が将来どのように変動するか、今後の動きにも期待が寄せられます。