雲南市の教育の未来を見据える
雲南市にある教育支援センター「おんせんキャンパス」は、認定特定非営利活動法人カタリバが運営する先進的なモデルです。このセンターは、不登校の子どもたちに安全な居場所と学びの機会を提供しており、その取り組みは日本全国で注目されています。2025年の11月1日には、設立10周年を記念して特別なイベントが開催されます。このイベントは、雲南市教育長や卒業生、保護者が参加し、これまでの歩みを振り返りながら、今後の不登校支援のあり方について意見を交わす場となります。
増加する不登校と多様な学びの必要性
文部科学省が発表したデータによると、不登校の児童生徒の数は年々増加しています。このため、「すべての子どもたちの学びを確保する」ための対策として、COCOLOプランが策定されました。この施策では、学びの多様化を進めるための新しい学校制度の設置や教育支援センターの拡充が求められています。また、2024年には不登校中の学習成果を正式な成績として反映する制度改正も進行中で、これにより教育支援センターでの学びが「正規の学び」として認められる流れができています。
しかし、教育支援センターを持つ自治体は全国の74%に対して、実際に利用されている不登校の子どもは全体の8.4%にとどまるという現状もあります。利用率の低さは、教育支援の質の向上や新たな利用者の拡大に向けての課題となっています。こうした状況を打破するためには、民間と行政、そして地域が一体となって取り組みを進めることが求められています。
おんせんキャンパスの取り組み
「おんせんキャンパス」は、教育支援センターのモデルケースとして、10年間にわたって地域に根ざした教育支援を行ってきました。カタリバは2015年より雲南市と連携し、高校生のためのキャリア学習や不登校支援に取り組み、市内の子どもたちに多様な学びの機会を提供しています。今回のイベントでは、これまでの取り組みを振り返りつつ、教育関係者や地域住民が共に学び合う場を設けることが目的です。
イベントの詳細
このイベントは、2025年11月1日(土)午前10時から12時15分にかけて「おんせんキャンパス」にて開催されます。参加費は無料で、教育関係者や地域住民など幅広い層を対象としています。さらにランチ相談会も実施し、参加者同士の意見交換や、カタリバの代表とも直接話ができるチャンスを提供します。
プログラムは以下の通りです:
- - 10:00 開会
- - 10:05 挨拶
- - 10:25 おんせんキャンパスについて
- - 10:35 トークセッション①
- - 11:15 トークセッション②
- - 12:05 記念撮影
- - 12:15 閉会
このようなイベントは、不登校支援や教育支援センターの運営についての課題を浮き彫りにし、新たな解決策を見つける場となることでしょう。今後の不登校支援のあり方について、一緒に考えてみませんか。
詳細な申し込みは以下のリンクから行えます。
申し込みフォーム
この機会を通じて、教育の未来を一緒に考える貴重な体験をお見逃しなく!