スパイダープラスが導入するAI機能で配筋検査作業を効率化

スパイダープラスの新たな挑戦

2023年8月21日、スパイダープラス株式会社は自社が特許を持つ技術を活用し、建設工事における配筋検査の効率化を実現する新しいAI機能を発表しました。この機能はすでに「SPIDERPLUS」を利用している顧客に対し無償で提供され、配筋検査に必要な事前準備作業を最大80%削減することが可能になります。この新機能の導入により、建設業界はさらなる高品質化を図ることが期待されています。

配筋検査の重要性

配筋検査とは、鉄筋コンクリート造の建物において、コンクリート内部に鉄筋が設計図通りに配置されているかを確認する作業です。この品質管理は非常に重要であり、適切に行われないと建物の耐久性や安全性に影響を及ぼします。従来、配筋検査には多くの人手と時間が必要でしたが、スパイダープラスはこの工程をAIによって自動化することで、効率化を実現しました。

自動化の仕組みとは？

新しい機能は、配筋リストから配筋の詳細図面を自動で切り出すシステムと、切り出した図面を建築図面に紐付けるシステムを組み合わせたものです。この作業は、手作業では非常に手間と時間がかかるものでしたが、AIの導入により、その大部分が自動化されます。利用者は、AIが生成した作業内容を確認し、必要な微調整を行うだけで検査の準備を完了できるようになります。

過去からの発展

このAI機能は、2024年4月からスパイダープラスのBPOサービスで活用されており、実績をもって機能の精度も向上してきました。顧客がこの機能を直接利用できる状態に至り、正式に提供が開始されました。今後スパイダープラスは、全国約2万社とされる総合建設業界に対し、SPIDERPLUSの利用促進に努めていく計画です。

業界への影響

建設業界は、長年にわたり効率化を求める声が高まってきました。スパイダープラスの新しいAI機能は、こうしたニーズに応えるものと言えます。この技術を取り入れることで、業務の効率化だけでなく、建物の品質向上にも寄与するでしょう。さらに、スパイダープラスは顧客の課題に向き合い、継続的に技術を開発していく方針です。

ウェビナーでの情報提供

9月3日には、本機能の詳細や活用方法について解説するウェビナーも開催されます。このウェビナーでは、配筋検査の自動化による業務効率の向上について具体的な事例を紹介し、業界関係者に向けて有益な情報が提供される予定です。ウェビナーについての詳細は、スパイダープラスの公式ウェブサイトで確認できます。

以上のように、スパイダープラスの新しい配筋AI機能は、建設業界における労働負担の軽減と品質向上に寄与する重要なステップです。この技術が普及することで、より安全で効率的な建設業務が実現されることが期待されています。