ホテル椿山荘東京が環境省に認定される
ホテル椿山荘東京(東京都文京区)は、令和7年4月に施行された「地域生物多様性増進法」に基づき、「自然共生サイト」として環境省から認定されました。この認定は、地域における生態系の保全と自然環境との調和を重視した取り組みが評価されたものです。
自然共生サイトの背景
環境省は、ネイチャーポジティブの実現に向けて、令和5年度より「民間の取組等によって生物多様性の保全が図られている区域」を「自然共生サイト」として承認してきました。令和7年4月から施行された「地域生物多様性増進法」では、生態系の維持を目的とした活動計画が策定された区域も新たに認定されることとなります。この取り組みにより、地域の生物多様性が一層強化されることを期待されています。
ホテル椿山荘東京の持続可能な取り組み
創業以来、ホテル椿山荘東京は「その時代が必要とするオアシス」として、訪れる人々に安らぎを提供してきました。特に、自社の庭園においては、現代的な庭園演出を行いつつ、文化や歴史的価値を守ってきました。今後も持続可能な取り組みを推進し、以下のような活動を実施しています:
1.
生態系に配慮した庭園管理
農薬や殺虫剤の使用を最小限に抑え、自然環境に優しい管理を心掛けています。
2.
エコトーンの創出
水辺と陸の環境を整備し、多様な生物が生息できる空間を提供しています。特に流水域は5年ごとに底泥を回収し、環境を維持しています。
3.
エコアップの実施
剪定された枝を積み置きすることで、朽ち木を利用する昆虫の住処を確保しています。
4.
ミツバチによる送粉
養蜂を行い、受粉を促進することを通じて自然環境を守り、収穫したハチミツも販売しています。
5.
普及活動に注力
園内の生物や保全活動についての情報を発信し、自然への関心を高める取り組みをしています。
6.
土壌侵食の防止
豪雨などの異常気象に備え、斜面の土留めを行い、土壌の保護にも努めています。
これらの取り組みを通じて、ホテル椿山荘東京は自然環境の保全に寄与すると共に、未来の世代へ豊かな自然を引き継ぐ努力を続けていく所存です。
ホテル椿山荘東京について
1952年に開業したホテル椿山荘東京は、都心に位置しながらも、広大な庭園に囲まれた贅沢なリゾート空間を提供しています。庭園の中心には、国の登録有形文化財に指定されている三重塔「圓通閣」があり、この塔は1925年に移築されたもので、2025年には100周年を迎えます。
ホテル内では、スパや飲食施設の他、さまざまなイベントに利用できる大規模な会場も完備。春の桜から冬の雪景色まで、四季折々の美しさを感じることができます。
また、ホテル椿山荘東京は「フォーブス・トラベルガイド」で4つ星を獲得し、業界内でも高い評価を得ています。今後も、温かいサービスと独自の体験を提供しながら、持続可能な観光事業の模範となるよう努めていきます。