新たなAI相談サービス「ランタン」の誕生
一般財団法人在宅がん療養財団(東京都世田谷区)は、がんで療養中の患者さんたちやそのご家族をサポートするために、対話型のAI搭載がん相談サービス「ランタン」を開発しました。最近、最新のβ版が公開され、これを記念してクラウドファンディングが行われています。このプロジェクトは、がん患者や医療従事者が抱える疑問や不安を解消するため、24時間いつでも信頼できるデータに基づく情報を提供します。
「ランタン」とは
「ランタン」は、日本におけるがん治療の現状を踏まえて開発されたサービスで、特に「がん」と診断された時や、進行がんについての懸念がある時、また最期の時を迎える時に役立つ情報を提供することを目的としています。患者さんやそのご家族が安心して日常を送る手助けができるよう、信頼性が高く正確な最新情報を届けることが求められています。
利用者の声
利用者は、スマートフォンやパソコンを通じて、いつでも質問ができ、対話形式で安心感を得ることが可能です。このサービスは、難しい専門用語を使わずに分かりやすい言葉で解説し、柔軟に質問の追加もできます。特に、がん治療に関する情報は日々進化しているため、常に最新の情報を入手できることが大きな利点です。
開発の背景と思い
がん治療の選択肢を考えている方々にとって、正しい情報を得ることが重要です。特に、がんの診断を受けた際には多くの不安が伴います。そこで「ランタン」は、がんに直面している方々が信頼できる情報を手に入れ、正しい選択をする手助けをします。名称の「ランタン」は、がんと闘う方々の手元を優しく照らす「灯」を象徴しています。
サービスの特徴
「ランタン」は、一般的な検索エンジンとは異なり、質問に対して文脈を理解した上で最適な回答を導き出します。また、国立がん研究センターや専門家監修の情報を参照しているため、提供される情報の信頼性が高いのが特長です。
さらに、ランタンは誤情報の生成を最小限に抑えるシステムを搭載しており、医療従事者が監修することで、実際の医療現場でも安心して利用できることを目指しています。
クラウドファンディングの実施
現在、ランタンのサービスをさらに充実させるために、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」にて支援を募っています。目標金額は500万円で、地域情報の充実や国内外の最新ガイドラインを参考にした情報提供の実現を目指しています。支援によって、より多くの患者さんとその家族に対して質の高いサービスが提供できるようになります。
最後に
在宅がん療養財団は、がん患者さんが治療と生活の質を両立させられるような社会を目指しています。「ランタン」は、その一環として人々の暮らしに寄り添う明かりとなることを目指しています。今後、がんに関する情報が必要な方々にとって頼れる存在となることを期待しています。支援のほど、ぜひ宜しくお願い致します。