JFEエンジニアリングの新技術が廃棄物処理施設を変える
2025年11月、JFEエンジニアリング株式会社は、スイスに本社を置くP-wave社が開発した、圧力波によるボイラークリーニング装置PWGの製造・販売ライセンスを取得しました。この新しい技術は、廃棄物焼却施設での革新的な清掃方法として注目されています。
ボイラークリーニングの重要性
近年、廃棄物焼却施設は電力供給の一翼を担っています。そこで、発電所としての機能を果たすためには、ボイラーの性能が極めて重要となります。燃焼した後のばいじんがボイラーの熱効率を下げてしまうため、その除去は施設の安定稼働や経済性を確保する上での必須要件となっています。
これまでのボイラークリーニング装置は蒸気を用いるスートブロワが主流でしたが、これに代わり、圧力波クリーニング装置が注目されています。この装置は発電用の蒸気を使用しないため、発電効率が維持され、ボイラーの摩耗も抑えることができるのです。
受賞歴を持つ技術
JFEエンジニアリングでは、長年にわたり高効率発電を実現するためのボイラークリーニング技術を開発してきました。その成果は、2025年に第50回優秀環境装置表彰で経済産業大臣賞を受賞した「水噴射と圧力波を用いた高効率ボイラークリーニングシステム」にも表れています。
新たに導入された圧力波クリーニング装置PWGは、これまでの技術と同様にメタンガスと酸素を燃料とする一方で、安価なプロパンガスと圧縮空気を利用するため、運転コストを大幅に削減することができます。また、圧力波を形成する際に爆発を伴わないため、装置はシンプルで、様々な出力調整が可能です。
実証運転と今後の展望
JFEエンジニアリングは、本装置の実証運転を1年間行い、その結果、安定したクリーニング性能と優れた経済性を確認しました。このデータに基づいて、正式に採用することが決定されました。
この新技術は、廃棄物処理施設の性能向上に寄与し、脱炭素化や環境負荷の軽減を目指す循環型社会の実現に貢献することが期待されています。
JFEエンジニアリング株式会社は、これからも次世代の環境対策技術を提供し続け、持続可能な未来を築くため尽力していく方針です。新たな圧力波クリーニング技術がもたらす未来を、今後も見守っていきたいと思います。