AI顔認証技術を進化させたFaceMe Security 8.0の魅力
2025年2月、台湾台北に本社を構えるサイバーリンクが新しいAI顔認証スマートセキュリティシステム「FaceMe Security 8.0」を発表しました。この新バージョンの最大の特徴は、UI/UXの改善や自動検出機能が搭載され、初期セットアップが格段に効率化された点です。今回は、その詳細に迫ります。
新バージョンの主な機能
1. VMS連携のUI/UXを強化
FaceMe Securityは、主要なビデオ監視システム(VMS)との連携を強化しています。具体的には、GenetecやNx Witness、Milestone XProtectなどとのシームレスな統合が可能です。新しいインターフェースは、ユーザーが直感的に操作できるように設計されており、初めての利用者でも戸惑うことなく導入プロセスを完了しやすくなっています。セットアップガイドも明確に改訂され、スナップショットを含む手順が追加されたことで、よりスムーズな導入が実現しました。
2. ONVIF対応IPカメラの自動検出機能
従来のFaceMe Securityでは、カメラのIPアドレスを手動で入力して検出する必要がありましたが、8.0バージョンからは同一ネットワーク内のONVIF対応IPカメラを自動的に検出する新機能が追加されました。これにより、特に大規模なプロジェクトで数百台以上のカメラを扱う場合でも、導入速度が向上し、効率的な運用が可能となります。さらに、すべてのFaceMeコンポーネントも自動検出できるので、IPアドレスが手元になくても簡単にシステム設定を更新できます。
3. HTTP APIによる外部デバイスのトリガー機能
このバージョンでは、HTTP APIを利用して外部デバイスのトリガー機能が追加されました。この機能により、例えばパトライトや電子錠などの機器を直接制御することができます。特に不審者を検知した場合にパトライトが点滅するなど、リアルタイムでの対応が可能となるシナリオも実現されています。
その他のアップデート
FaceMe Security 8.0では、無料データベースPostgreSQLのサポートも追加されています。これにより、データ管理の柔軟性が向上し、データベースのパフォーマンスも最適化されました。また、内蔵APIテストツールも提供され、ユーザーはFaceMe Security Console内でAPI統合を直接テスト可能となっています。
FaceMe Securityとは
FaceMe Securityは、顔認証を活用した多機能なセキュリティソリューションです。入退室管理やリアルタイム監視、イベントの録画などが可能で、特にオフィスや商業施設など、さまざまなシーンに対応可能です。顔認証が必要なシチュエーションにおいて、高度なセキュリティを確保することができます。
サイバーリンクについて
1996年に設立されたサイバーリンクは、台湾を拠点にマルチメディアとAI顔認証技術の分野で世界的にリーダーシップを発揮しています。日本法人も1998年に設立され、多様な製品を提供しています。特に、顔認証システムのFaceMeは、新たな「暮らし方」を提案するソリューションとして注目されています。詳細情報は公式ウェブサイトを確認してください。
公式サイトはこちらでアクセス。
新機能が多数搭載されたFaceMe Security 8.0は、セキュリティ強化のための強力なツールとなることでしょう。これからの効率的な運用の実現に向けて、ぜひこの技術を取り入れてみてはいかがでしょうか。