物流効率向上の新たなモデル、コープさっぽろの挑戦
北海道のコープさっぽろが、シノプスと伊藤忠商事が共同開発した食品バリューチェーン最適化サービス『DeCM-PF』を導入し、日本物流大賞を受賞しました。この取り組みは、物流構造改革やAZI需要予測を駆使したもので、物流業界に新しい風をもたらすものです。
日本物流大賞とは
一般社団法人日本物流団体連合会が主催する日本物流大賞は、優れた物流施策や改善活動を表彰するもので、業界全体の士気を高める役割を果たしています。今回、大賞を受賞した取り組みは、北海道ロジサービス株式会社における『DX×匠の現場力』によるもので、まさに物流の新時代を象徴するものといえます。
食品物流の現状
現在、食品物流業界は深刻な人手不足に直面しています。特にトラックドライバー不足は、人口減少が進む中での大きな課題です。また、法律の改正により、荷主企業も配送効率化への取り組みを求められています。このような背景の中、コープさっぽろは日配品の配送効率化に苦しんでいました。物流センターから店舗への配送スケジュールは、各工程の個別の都合に依存しており、それが配送の効率を下げる原因ともなっていました。
DeCM-PFの導入と取り組み
コープさっぽろが2021年から導入した『sinops-CLOUD』と『DeCM-PF』を活用し、荷量の平準化に取り組みました。このサービスは、曜日によって大きく異なる店舗の売上を分析し、発注量・納品量の設定に役立っています。商品の賞味期限や店舗の在庫状況を考慮しながら、発注数を自動で調整し、配送効率を向上させる仕組みが構築されました。
荷量の平準化による成果
この取り組みの結果、物流業務の効率が飛躍的に向上しました。具体的には、配車の積載率が93%に向上し、労働時間が年間26,448時間削減されました。また、CO2排出量も年間で310トン削減され、環境への負荷も軽減されました。これらの成果は、物流業界の持続可能性を高める効果を持っています。
今後の展望
コープさっぽろと北海道ロジサービスは、現在の仕組みを基盤に、特売品や卸向けの発注へと展開を検討しています。シノプスと伊藤忠商事は、今回の受賞を受けて、さらなる連携強化に向けた取り組みを進め、物流問題の解決と持続可能なモデルの普及を目指しています。
まとめ
コープさっぽろの取り組みは、単なる物流改革にとどまらず、食品バリューチェーン全体の最適化に寄与するものです。今後もこの物流の新しいモデルが全国へ普及していくことが期待され、持続可能な社会の構築に貢献していくことでしょう。