食べ残しを持ち帰る新しい文化「mottECO」が始まります!
株式会社グルメ杵屋は、全国でうどんやそばを提供するレストランチェーンで、2025年4月1日から新たな試み「mottECO(モッテコ)」を導入します。この取り組みは、食べ残した料理を持ち帰り、食品ロスを削減しようという試みです。「mottECO」は、環境省が進める政策とも連携し、持ち帰り文化を広めることを目指しています。
日本では、毎年約472万トンにも及ぶ食品が廃棄されており、その約236万トンが食品産業から出ています。この数値からも分かる通り、外食産業が抱える食べ残し問題は深刻であり、59万トンが食べ残しとされています(2022年、農林水産省のデータ)。
このような背景の中、グルメ杵屋では、店舗で食事を楽しんだ後に料理を完食できなかった場合、FSC認証を受けた環境に配慮した容器を希望者に提供することにしました。容器は有償ですが、持ち帰る選択をすることで、自らの手でゴミを減らす一助となります。また、こうした取り組みを通じて「食べ残したものは自分で持って帰る文化」を普及させることを期待しています。これは、飲食業界全体における食品ロス問題に対する意識の向上につながるものと考えています。
「mottECO」は、環境省が開催した「NEWドギーバッグアイデアコンテスト」で名付けられたもので、「もっとエコ」と「持って帰ろう」という意味が込められています。これにより、持ち帰り文化がより身近なものとして定着することを目指しています。
さらに、グルメ杵屋は「mottECO普及コンソーシアム」にも参加し、産官学の連携を通じて「食べ物を捨てない社会」の実現に向けて活動を進めています。これにより、より多くの消費者に対してこの取り組みを周知し、食に対する意識を高めることが期待されます。
対象ブランド
新しい取り組み「mottECO」は以下のブランドで実施されます:
- - 杵屋
- - そじ坊
- - おらが蕎麦
- - 叶家
- - 丼丼亭
- - シジャン
- - しゃぽーるーじゅ
- - サイアムオーキッド
- - ティーヌン
合計280店舗で「mottECO」が展開され、各ブランドの料理を楽しんだ後、残った分を持ち帰る選択が可能になります。
私たちの食文化を見直す大きなチャンス、そして環境問題に対する少しながらの貢献を、グルメ杵屋の「mottECO」を通じて広げていきたいですね。食べ残しを持ち帰る文化が根付くことで、もしかしたら未来の食品ロス問題にも解決の道が開けるかもしれません。2025年4月のスタートを心待ちにし、皆でこの新たな試みを応援しましょう。