近年、寄付を通じた社会貢献が注目されており、NPO(非営利団体)もその重要な役割を果たしています。寄付を受け取る側のニーズに応えるため、株式会社STYZが運営する寄付決済プラットフォーム「Syncable」は新たに「寄付画面のカスタム項目」機能を導入しました。この新機能により、NPOは寄付者から必要な情報を効率的かつ柔軟に収集できるようになりました。
カスタム項目の特徴
Syncableの「カスタム項目」機能は、NPO団体が寄付フォームに独自の質問を設定できるものです。これにより、寄付者に対してより詳細な確認が可能になります。具体的には、寄付者の名前を公開する許可を求めたり、反社会的勢力に関与しないことについて同意を得るための項目を追加することが可能です。
具体的な利用場面
1.
寄付者の名前公開の許可
NPOは、寄付者の名前をサイトや活動報告で公開できるかどうか、事前に確認できます。これにより、寄付者のプライバシーを守りつつ、透明性を保つことができます。
2.
反社会勢力との関係についての同意
寄付者が反社会的勢力と無関係であることを確認する項目を設定し、NPO団体の信頼性やコンプライアンスを向上させることができます。
3.
個人情報の取り扱いに関する同意
寄付者の個人情報をどのように扱うかについて確認する項目を設けることで、寄付者の信頼感を高めます。
4.
寄付者の所属確認
寄付者の所属を尋ねることで、より良い関係構築が期待できると同時に、将来的な連携の可能性を探ることができます。
導入方法と注意点
この新機能は、Googleフォームを使って簡単に設定可能です。実際の手順はSyncableのFAQページに詳しく記載があります。また、複数のカスタム項目を設定する際は、寄付完了率に影響を与える可能性があるため、必要最低限に留めることが推奨されています。
Syncableの役割
Syncableは『社会にオルタナティブなお金を生み出す』というミッションを掲げ、2016年12月のリリース以来、4,000団体以上が登録された国内最大級のデジタルファンドレイジングサービスです。NPO団体が寄付を募るためのシステムを提供し、企業と協力して社会課題解決に取り組むことがその目的です。
また、STYZはインクルーシブデザインスタジオ「CULUMU」や、日常生活で簡単に寄付できるプラットフォーム「BE+CAUS」、ブランド品を寄付できるオンラインサービス「Brand Pledge」なども展開しています。これらの取り組みを通じて、企業、個人、非営利団体との新しい関係を構築し、より多くの社会的課題解決ができるよう努めています。
このように、Syncableの「カスタム項目」機能は寄付者とのコミュニケーションを深め、団体運営の効率化を図る大きな一歩となるでしょう。NPO活動を支援したいと考える皆さんも、ぜひこの新機能を活用してみてはいかがでしょうか?