インフラ老朽化問題への取り組み
名古屋市で開催される『建築総合展』に、老朽化したインフラの解決策を提案する株式会社P・C・Gテクニカが出展します。2025年6月19日と20日の二日間にわたって行われるこのイベントでは、特に著しいマンションの給排水管の再生技術「FRPサポーター工法」が紹介され、その技術の詳細や導入事例が展示されます。この技術は、築30年以上のマンションで多く見受けられる配管の劣化に対処するための持続可能なソリューションとして注目されています。
地下社会の「見えないリスク」
社会のインフラは、目に見えない部分に多くのリスクを含んでいます。特に、地下に埋設された給排水管は想像以上に劣化が進行しており、今年の6月には福岡市の道路陥没事故が報告されるなど、地下インフラの健全性が試されています。この事件は、新設工事が原因とされているものの、既存の管路の状態も重要な要素です。このような「見えないリスク」は、私たちの生活に直結しています。
老人化や地域の発展に伴い、築古マンションのプランニングや建設が続く中、この劣化は一層深刻になります。特に、新しい建物に比べて配管の管理が消極的な場所が多く、錆水や漏水事故につながる危険性が高いです。これは非常に高額な修繕費用や資産価値の低下、居住者間のトラブルを引き起こしかねません。
FRPサポーター工法のメリット
このような背景から登場したのが、P・C・Gテクニカの特許技術「FRPサポーター工法」です。この技術は、劣化したパイプの内部に新たなパイプを作るもので、壁を壊さずに配管を再生することが可能です。これにより、工事に伴う騒音や居住者への影響を最小限に抑えることができます。また、工事期間を削減し、コストを大幅に下げることも期待されます。廃棄物の発生を抑えることから、SDGsの達成にも貢献しています。
展示では実物やデモも
『建築総合展』では、再生工事で実際に使用された配管のサンプル展示や、工事の様子を収めたデモ動画も提供されます。来場者は、実機を直に見ることで技術への理解を深められる機会を得ることができます。また、ブースでは専門のスタッフが常駐しているため、工法に関する質問やビル、マンションの状況に応じた具体的な相談にも応じます。
開催情報
開催は2025年6月19日(木)から20日(金)の間で、愛知県名古屋市のウインクあいちにて行われます。入場は無料ですが、事前登録が必要です。最新の建築技術に触れるチャンスをお見逃しなく。
会社概要
株式会社P・C・Gテクニカは1964年に設立され、愛知県名古屋市に本社を置き、給排水管の再生工事を主として展開しています。持続可能な社会を目指すSDGsの活動を推進し、環境に配慮した技術を提供し続けています。