伝統行事が地域をつなぐ
2025年1月7日、長崎県島原市の猛島神社では、社会福祉法人悠久会による「七草粥」の振る舞いが行われました。この行事は毎年の恒例で、地域の住民たちが集い、無病息災を願う貴重な機会です。当日は約300名の老若男女が訪れ、焚き火で暖を取りながら、伝統的な七草粥を楽しみました。
七草粥とは?
七草粥は、春の七草と呼ばれる「せり」「なずな」「ごぎょう」「はこべら」「ほとけのざ」「すずな」「すずしろ」を使った料理です。これは、年末年始の食生活で疲れた胃腸を癒すためのもので、古くから日本人に親しまれています。この慣習は、実は日本におけるヘルスプロモーションの一環とも言えるでしょう。特に新年の最初に健康を願い、この食事を食すことで、心身をリセットする意味合いがあります。
地域の交流と絆を深める
悠久会の関係者は、地域コミュニティの活性化を目指してこのような行事を行っています。地域住民が集まることで、交流や絆が深まることを重視し、子どもたちから高齢者までが一緒に過ごす温かな時間を提供しました。また、障がい福祉サービスを利用する方々も一緒に参加し、地域全体のインクルーシブな雰囲気が醸成されました。
特に「いろは保育園」と「たけしま保育園」の園児たちが、伝統食文化を体感するために参加したことは、次世代への継承にとって重要な出来事と言えます。このような活動を通じて、地域の資源である地産地消の概念が広がり、地域の食文化の向上にも寄与しています。
SDGsへの貢献
悠久会では、「福祉×SDGs×まちづくり」をテーマに地域貢献を行っています。七草粥の振る舞いは、SDGsの目標3「すべての人に健康と福祉を」への取り組みと密接に関連しています。地域住民が一緒に集まることで、社会的孤立を防ぎ、より良い人間関係を築くための土台が作られています。
まとめ
地域の伝統行事である七草粥の振る舞いは、無病息災を願うだけでなく、地域住民同士の絆を深め、食文化の継承と活性化に大きく貢献しています。悠久会の取り組みを通じて、このような文化が今後も持続されていくことが期待されます。地域の皆が集い、互いに温かな時間を共有することが、健康で安心な地域を築く一歩となればと思います。
開催概要
- - 日時:2025年1月7日(火)9:30~12:00
- - 場所:猛島神社(長崎県島原市宮の町247)
- - 参加者:地域住民約300名
- - 提供数:約400食