視覚障害者にも優しいバレエの試み
東京バレエ団が、2024年12月に上演する『くるみ割り人形』公演で、視覚障害のある方々を支援する新たな試みを実施します。具体的には、視覚障害者専用のレーザ網膜投影視覚支援機器「レティッサオンハンド」を導入し、より多くの人々がバレエの魅力を体験できるようになります。
バレエ体験の新たな扉を開く
バレエはその特性上、「観る」ことが非常に重要ですが、視覚に障害のある方々にとっては、その魅力に触れることは容易ではありません。こうした問題意識から東京文化会館と協力し、視覚支援機器を用いたトライアルが実施されることとなりました。
公演内容とスケジュール
公演は2024年12月13日から15日までの3日間にわたり行われます。レティッサオンハンドの貸し出しは、各公演10台程度の予定で、参加者が対面でバレエを体験しながらその魅力を感じられるように工夫されています。
詳細な日程と料金
- 12月13日(金) 19:00
- 12月14日(土) 12:30、17:30
- 12月15日(日) 14:00
- レティッサオンハンド付きS席 13,000円
- 同伴者S席 14,500円
文化の振興と包摂の広がり
今回の取り組みは、視覚障害のある方々が舞台芸術に接する機会を持てるようにするだけでなく、すべての人々がバレエを楽しむ文化を築くことに寄与するものです。東京バレエ団は、その創立60周年を記念するシリーズ公演として、この意義深い試みを位置付けています。
未来への期待
視覚障害者への配慮を踏まえたこうした試みは、今後の舞台芸術のあり方にも大きな影響を与えることでしょう。バレエの美しさ、そしてそれに触れることの楽しさを、より多くの人々に伝えるための一歩として、これからの公演がどう展開されていくのか、多くの方が注目しています。
公式サイトでの情報確認
「レティッサオンハンド」に関する詳細情報やチケットの購入については、公式サイトをチェックしてください。バレエ公演を通じて、視覚障害のある方々にも広がる可能性を感じていただければ幸いです。