モビリティイノベーションの担い手、髙原幸一郎氏がiU教授に就任
移動の課題解決に取り組むソーシャルデザインカンパニー、株式会社NearMeの代表取締役社長である髙原幸一郎氏が、情報経営イノベーション専門職大学(iU)の教授に就任しました。髙原氏は、地域課題に向き合いモビリティ分野で培ってきた知見と経験を生かし、2025年度からiUにて学生と共に地域社会の課題解決を目指す「モビリティ・ソーシャルデザイン学」を担当します。
iUとは?
iUは、「ビジネス」「ICT」「グローバルコミュニケーション」を学びの3本柱に据え、次世代のイノベーターを育成するための専門職大学です。ビジネス現場で必要とされる基礎的な知識とスキルを身に付けることに加え、長期インターンシップや起業チャレンジなど、実践的な経験を積むためのカリキュラムを提供しています。
「モビリティ・ソーシャルデザイン学」とは?
「モビリティ・ソーシャルデザイン学」は、最新のモビリティ技術とその進化がもたらす社会的、経済的、文化的な影響を多角的に探求する実践型講義です。地域社会における課題解決をテーマに、モビリティの観点から社会を理解し、持続可能な未来を目指した新しい社会モデルを構築する力を養います。
ライドシェアの社会実装に向けた取り組み
髙原氏は、講義の中で社会実装に必要なAIなどテクノロジーの活用事例や新規事業開発・プロジェクト推進などを実践的に学び、学生と一緒に地域の社会課題を解決する「ライドシェア(シェア乗り)」の社会実装を目指します。
株式会社NearMeについて
株式会社NearMeは、独自のAIを活用した最適なルーティングで、出発地から目的地までの移動をドアツードアで結ぶタクシーのシェアサービスを提供しています。空港送迎型のエアポートシャトルサービスは、2019年8月のサービス開始よりこれまで延べ85万以上の方々にご利用いただいています。現在、全国16の空港と、空港周辺の都市部でご利用いただけます。
NearMeは、移動の「もったいない」を解決し、1人でも多くの人が、自由に移動でき、住みたい街に住み続けられる社会を実現することをミッションに掲げています。
髙原氏コメント
「2024年4月からいわゆる『日本版ライドシェア(NRS)』が始まりました。NRSは自家用車を活用した呼んだら来る乗り方『ライドヘイリング』ですが、もう一つのライドシェアである1台に複数組が乗る『ライドプーリング』はあまり活用されていません。人材不足や課題先進国である日本において、NRSだけでなく、少ない車両で環境負担を軽減させ継続性のある『シェア乗り』は即効性があり有効です。本プロジェクトでは、講義の中で社会実装に必要なAIなどテクノロジーの活用事例や新規事業開発・プロジェクト推進などを実践的に学び、学生と一緒に地域の社会課題を解決する『ライドシェア(シェア乗り)』の社会実装を目指します。」
株式会社NearMeの取り組み
NearMeは、地域ごとの交通課題解消を目指した様々な実証事業を行っています。
スタジアムシェアタクシー:スポーツ観戦における移動をスムーズにし、スタジアム周辺の渋滞によるCO2排出や排気ガスによる環境問題、交通事故など様々な地域課題解決を目指した実証事業
ミズモシャトル:秋田県美郷町の観光二次交通の課題解消を目指した実証事業
* 金井地区モデル事業(かなみちゃんタクシー):高齢者の移動支援サービスのAIデマンドシステムとして採用された山形市の取り組み
まとめ
髙原氏のiU教授就任は、モビリティ分野のイノベーションを加速させ、地域社会の課題解決に貢献する新たな取り組みとして期待されています。