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大阪市の菅原天満幼稚園が国際バカロレア認定を取得

大阪市に位置する菅原天満幼稚園が、国際バカロレア（IB）の初等教育プログラム（PYP）の認定を2025年2月に正式に受けました。この認定は、大阪府内の幼稚園としては初の快挙であり、2年にわたる努力の結実です。教育者や保護者、地域の関係者が協力し、70項目に及ぶIBの基準を満たしていく中で、教育理念との一致を図ることが求められました。

国際バカロレアとは

国際バカロレアとは、スイスを本拠地とする非営利の教育財団、国際バカロレア機構によって運営されている教育プログラムのことです。平和な世界を目指し、質の高い教育を提供することを目的とし、世界中の学校で幅広く導入されています。日本国内でも多数の学校がIBプログラムを取り入れ、特に関西地方ではいくつかの学校が独自のプログラムを開発し、国際バカロレア資格を取得するための準備を進めています。

菅原天満幼稚園の特徴

菅原天満幼稚園のIBプログラムは、次の4つの方針と6つの努力からなっています。

4つの方針

1. 体育（丈夫な心と体を育成）
2. 道徳教育（感性を育てる）
3. 知育（考える力を育む）
4. 食育（食と健康への理解を促進）

6つの努力

1. 各自の発達段階と特性を理解し、愛情をもって支援
2. 主体的な探求活動の場を整備
3. 遊びを通じた体験を豊かにし、社会性や自立心を育成
4. 友人との交流を大切にし、異なる文化や年齢間のコミュニケーションを促進
5. 自然と触れ合い、感謝の気持ちや創造性を育む
6. 家庭や地域との連携を強化し、平和な社会を築くために貢献

これらの理念に基づき、年少から年長組の子供たちは、各タームごとに異なるテーマでの探求活動を行います。これまでの幼児教育とは一線を画す広い視野を持った内容がテーマとして設定され、自己探求や表現、社会的なつながりについて学びます。具体的なプログラムの例として、年少は「好きな遊び」や「感触遊び」、年中は「友だちとの関係性」や「町の仕組み」、年長では「物語」や「祭」がテーマに挙げられます。

未来に向けて

菅原天満幼稚園は、このプログラムを通じて子供たちの成長を見守り、彼らが自分自身の力で考え、感じ、行動する能力を育むために日々努力しています。今後は、PYPのパイオニアとしての意識を持ちつつ、新たな教育プログラムの充実を図り、さらなる発展を目指していきます。教育・育成の最前線として、菅原天満幼稚園は新たな挑戦を続けていくことでしょう。

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