スポGOMI甲子園2025 石川県大会が熱戦の中開催
2025年10月18日、石川県金沢市にあるいしかわ四高記念公園で、若者たちによる注目のイベント「スポGOMI甲子園2025 石川県大会」が開催されました。この大会は、高校生たちがチームを組んで地域のごみを拾い、その量と質を競うという、環境問題に対する意識を高めることを目的としています。
環境の意識を向上させるスポGOMI甲子園
一般財団法人日本財団スポGOMI連盟が主催したこの大会では、15歳から18歳の高校生たちが3人1組のチームを結成し、全12チームが参加しました。最終的に、参加者全体で47.38kgのごみを収集する成果を上げました。引き続き重要な環境問題として取り上げられている海洋ごみ問題。地上からのごみの流出が影響する中で、生活者一人ひとりが自覚を持ち行動に移すことが、持続可能な社会を築くための第一歩となります。
競技は熾烈を極める
今年の大会には初出場のチームを含む合計12チーム、約36名の高校生が参加しました。特に注目が集まったのは、小松大谷高校の連覇記録です。これまで4連覇を成し遂げた小松大谷高校は、5連覇をかけて「TUKUDA(つくだ)」チームをエントリーし、圧倒的なポイントを獲得しました。彼らは不燃ごみを中心に集め、748ポイントを記録しました。
しかし、金沢高校の「エコ・エコビタミン」チームは逆転劇を演じました。参加者たちは、駐車場や建物の隙間に隠れている見落とされがちなゴミを効率的に集める作戦を練り、合計1,196ポイントを獲得し、見事初優勝を果たしました。また、同校の「NO.i(ナンバー・アイ)」チームは、高ポイントが期待できるペットボトルや瓶、缶を集めて活躍を見せましたが、惜しくも準優勝に終わりました。
地域の清掃活動が地域貢献に繋がる
この大会では多くの高校生が参加しており、参加者たちは自身の意識を高めるとともに、地域内のごみの現状を実感しました。金沢市の中心部は観光客にも人気が高い地域ですが、実際には裏通りに多くのごみが存在していることが発見されました。こうした死角を見つけ出してごみを集めることが、チームの戦略のカギとなりました。
優勝チームのメンバーは、「この大会を通じて、まち中にこれほど多くのごみが落ちているとは思わなかった」と話し、普段は気に留めていないゴミの現状を認識したことを語りました。彼らは実際にコンディションを向上させるため、ごみを拾い続けることの重要性を感じたようです。全国大会でも、石川県代表として更なる活躍を期待されています。
スポGOMI甲子園の意義
「スポGOMI甲子園」は、ただの清掃活動ではなく、スポーツとして組織されていることが特徴です。参加者は汗を流しながら競い合い、ごみを拾う体験を通じて、リサイクルや環境保護への意識向上を図ります。これにより、きれいな街づくりへと寄与し、地域の連携を深めることができるのです。特に、子どもたちから大人まで幅広い世代に環境問題を考えるきっかけを提供することが重要な使命です。
今回の大会を通じて、参加者たちはエコ意識を高め、地域に貢献した過程は今後も続いていくことになるでしょう。次回の全国大会がどのような結果をもたらすのか、多くの人々が期待を寄せています。次世代を担う高校生たちによる、環境保護への情熱と行動が一段と高まることを願っています。