フォーワンホールディングスが設立した「Forone Lab」
2026年7月23日、株式会社フォーワンホールディングス(以下、フォーワン)が新たに探索型研究機関「Forone Lab」を設立しました。東京都墨田区に本社を構えるフォーワンは、代表取締役の白井孝太郎のもと、今後の研究が期待されるプロジェクトに乗り出します。
所長には藤原元久、副所長には廣島豪が就任し、両者は多様な研究領域において新しい問いを見つけ出す試みに取り組んでいます。Forone Labの特徴は、研究領域を初めから固定することなく、日常の実務や論文、技術、生活の中で感じた疑問や興味を問いとして掘り下げることです。これにより、メンバーやAI社員が共に新たな視点を提供し、研究の幅を広げていくことを目指しています。
探索のプロセス「Lab Loop」
Forone Labでは、研究と実装を進めるために「Lab Loop」という独自の循環プロセスを導入しています。このプロセスは主に以下の5つのステップで構成されています。
1.
Feel: 日常的な経験から興味や違和感を拾います。これには、論文の読解やAIとの対話、身体感覚に基づく兆しなどが含まれます。
2.
Decode: 集めた情報を整理し、人間とAIが議論できる問いを構築します。観測可能な仮説を生み出し、新しい方向性を模索します。
3.
Embody: 問いを形にするための構造を設計します。人格や記憶、権限など、様々な要素を考慮し、検証のための枠組みを作ります。
4.
Prototype: ソフトウェアや実験環境など、触れることができるプロトタイプを実際に構築し、機能性を確かめます。
5.
Open: 結果だけではなく、研究の過程や得られた問いの変化を広く社会に公開します。
このサイクルは、一方向に進むのではなく、新しい興味が生まれれば再び元のステップに戻る柔軟性を持っています。Forone Labが蓄積するのは、単なる完成品や成果物ではなく、次なる探索に向けた問いや記録が重要視されます。
新たな研究シード
設立にあたって、Forone Labではいくつかの研究シードを設定しています。これらは次の通りです:
- - Calidern: AIの開発環境を人間自身の意思と責任に基づく技術基盤として再構築する取り組み。
- - IroHarness: 同一のAI人格を複数の身体や入口に接続し、一体的な存在としての自立性を探る試み。
- - Post-Transformer: 新たなAIアーキテクチャを探求し、現在の技術を進化させる可能性を模索する研究。
- - Pokemon Kaggle: ポケモンカードを題材に、AIによる判断と学習のシステムを研究し、人間とAIが共に探究する実験。
これらの研究シードは、あくまで固定されたテーマではなく、柔軟性を持つ新たな問いを開き続けることが重視されています。
研究の透明性と社会との関係
Forone Labでは、研究プロセスを透明化することに力を入れています。公式サイトやYouTubeを通じて、研究の進捗や実験記録を順次公開し、完成品だけでなくその過程も重要視します。これにより、見た人々が次の問いを持ち込みやすい環境を整えることを目指しています。
さらに、企業や教育機関との共同研究や知見交流を促進し、全ての参加者が互いの強みを活かし合える協力体制を構築していく計画です。Forone Labは、研究を単なる完成物としてではなく、探索に参加できる機会として社会に開放していきます。
メンバーのコメント
藤原元久所長は、「Forone Labは新しいフロンティアを開拓する場所であり、未知なるものに挑戦する姿勢を持つことが重要です」と述べています。また、廣島豪副所長は、「私たちは興味のある枝を伸ばし、試していくことで新しいテーマを発見していきます。途中の試作品も公開し、見た人が新たな問いを持ち込める空間を作りたい」と語ります。
このように、Forone LabはAIと人間が協働する新しい形態の研究を推進し、未来の可能性を広げていく取り組みを開始しています。今後の活動に注目が集まる中、多くの研究シードの成果が待ち望まれています。