TNBC新治療選択肢
2026-09-07 13:07:12

新たな治療選択肢、TNBCにサシツズマブとキイトルーダの併用療法

新たな治療選択肢、TNBCにサシツズマブとキイトルーダの併用療法



2023年8月、欧州委員会は、転移性または再発したトリプルネガティブ乳がん(TNBC)に対するサシツズマブ ゴビテカンとキイトルーダ(ペムブロリズマブ)の併用療法を承認しました。この新しい治療法は、PD-L1の発現状況に関係なく、全ての成人患者に適用されます。これにより、これまで選択肢が限られていたTNBC患者に新たな希望がもたらされることとなります。

承認の背景



トリプルネガティブ乳がんは、悪性度が高く、予後が厳しいがんの一つで、従来の治療法では十分な効果が得られないことが多いです。サシツズマブ ゴビテカンとキイトルーダの併用療法は、一次治療としての位置付けを持ち、欧州域内の27カ国とノルウェー、アイスランド、リヒテンシュタインにおいて承認されています。

この承認は、ASCENT-04試験のデータに基づいています。この研究では、サシツズマブ ゴビテカンとキイトルーダの併用療法が、従来の化学療法に比べて無増悪生存期間の改善を示したことが重要な要因となっています。

治療のメカニズム



サシツズマブ ゴビテカンは、TROP-2と呼ばれる細胞表面の抗原を標的とした抗体薬物複合体で、腫瘍に直接作用します。一方、キイトルーダは、PD-1の抑制を通じて免疫系を活性化し、がん細胞に対する反応を引き出します。この2つの薬剤の併用により、より効果的な治療法が構築されます。

患者への影響



これまでの治療法では、特にPD-L1陽性の転移・再発TNBC患者に対しては限界がありましたが、新たに承認された併用療法は、全てのトリプルネガティブ乳がん患者に対して新たな治療選択肢を提供します。特に進行型で治療歴のない患者にとって、この承認は命を救う可能性を秘めています。

社内でのコメントを持つギリアド・サイエンシズのミカ・カケフダ・デリンク博士は、「今回の承認は、進行性疾患への新たな希望を示すものであり、多くの患者にとって画期的な治療法になります。」と述べています。

TNBCについて



トリプルネガティブ乳がんは、エストロゲン受容体やプロゲステロン受容体の発現がなく、HER2も発現しないため、治療選択肢が極めて限られています。特に再発や転移のリスクが高く、迅速な治療が求められています。そして、平均して2.6年で再発することから、その治療法が切実に求められてきました。

今後の展望



サシツズマブ ゴビテカンは、既存の治療法では効果が示されなかった多くの患者に、新たなアプローチを提供するものと期待されています。これにより、治療の幅が広がり、各患者のニーズに応じた治療が可能になることでしょう。

追加の研究によって、より多くの乳がんタイプへの適用も期待される中、この新たな治療選択肢は、進行性の乳がんによる影響を受けている多くの患者にとって、救いになることが期待されています。

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