2025年4月13日、訪日外国人観光客のニーズに応える新しいマーケティングプロジェクトが始まります。このプロジェクトは、政府が目指す2030年までのインバウンド観光客6,000万人を見据えており、特にアジア諸国との連携を強化します。このプロジェクトの主な目的は、多様化する訪日外国人観光客のニーズに合った受け入れ環境を整えること。これには、地域の観光協会や宿泊施設、飲食店、アクティビティなど、さまざまな民間企業との連携が不可欠です。
プロジェクトでは、地域行政や観光協会と共に、観光業の旧来のモデルを見直し、新しい時代にふさわしいマーケティングを展開します。主要なターゲットとしては、訪日外国人のシェア65%を占める韓国・中国・台湾・アメリカ・香港を設定し、特に彼らに向けたキャンペーンやサービスを強化していきます。
また、本プロジェクトは、地域の観光局関係者や日本マーケティング学会の有識者から構成される理事会に支えられています。これにより、現地のニーズを反映した、より効果的な施策が期待されます。今後、本年度内に国土交通省観光庁への登録を目指し、プロジェクトが進展していく計画です。
特に注目すべきは、大阪を拠点にしたインバウンドマーケティングの推進です。2025年のEXPO開催やIR誘致など、大規模なイベントを生かし、多くの訪日外国人を受け入れるための戦略が重要になります。さらに、台湾の南端に位置する新興リゾート地『墾丁』との連携や、ネイチャートラベルの推進を目指している北海道道東エリア、最近注目されている九州の北九州エリアも、段階的に推進される予定です。
このプロジェクトの根本的なコンセプトは、一般的な観光地ではなく「ローカルに愛されてきた本当のJapan tourism」です。本当に魅力的な日本の一面を訪日観光客に伝えることを重視し、リピーターや高い可処分所得を持つ良質な観光客をターゲットにしたマーケティングに特化します。このようにして、外国人観光客のニーズに応えるだけでなく、日本の地域文化や魅力を世界に向けて発信していく狙いがあります。
この新プロジェクトの成功は、訪日外国人観光の新たな可能性を切り開くことになるでしょう。観光業界全体が一致団結して取り組むことで、インバウンド観光のさらなる活性化が期待されます。今後の動きに注目です。