医療と介護の未来を示す展示会「メディカルジャパン東京」特集

医療と介護の未来を探る「メディカルジャパン東京」

2018年9月に幕張メッセで開催された「第1回医療と介護の総合展【東京】」は、医療と介護に関する日本初の展示会として、東日本でも注目を集めました。過去に大阪で行われたこの展示会は、幅広い業界の関係者が集まり、最新の技術やサービスが紹介される重要な場となっています。

多彩な出展者とテーマ

今回のイベントには、多くの病院経営者や医療・介護従事者が来場し、直接自らの目で最新の医療機器を確認できる絶好の機会となりました。特に注目されたのは、血圧や歩数などの健康データを活用したサービスの展示です。

オムロンは「イノベーションで医療を身近に」をテーマに、最新の健康管理アプリ「オムロンコネクト」を紹介。これは、個人の健康状態をスマートフォンで簡単に管理できるもので、すでに118カ国で利用されています。さらに、法人向けには「オムロンコネクトプロ」を新たに提供し、企業や自治体などでの利用を広げる取り組みを行っています。

展示内容の広がり

展示会では、共同出展者と連携して、糖尿病管理に役立つアプリや診療室での医療情報システムの紹介も行われました。具体的には、あいち健康の森健康科学総合センターが手掛けた「健康応援七福神アプリ」の開発研究や、フクダ電子株式会社との協力によって実現した、検査データと家庭血圧データを一元管理できるシステムが発表されました。

さらに、オムロンの血圧計や環境センサーを活用したデータ分析システムも展示され、医療と福祉現場におけるデジタル化の重要性が再認識されました。これにより、より正確な健康状態の把握が可能となり、患者の生活の質向上に繋がる可能性が広がっています。

知見の共有と新たな挑戦

展示会は業界の知見を共有する場でもあり、参加者たちの意見やアイディアを凝縮する貴重な機会となりました。医療費の高騰や平均寿命と健康寿命のギャップなど、深刻な社会課題に対して革新的な解決策を提供する様々な試みが行われており、今後の展望に期待が寄せられています。

このように、医療と介護の融合が進む中、最新技術がどのように人々の生活を改善し、医療現場を支えるのかが問われています。