NEDOと横浜国立大学が新たに起業家支援の覚書を締結
2023年9月30日、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)と横浜国立大学が、横浜国立大学発のスタートアップ創出を促進するための相互協力に関する覚書を締結しました。この取り組みは、両者が連携して起業家の支援やスタートアップ人材の育成を図るもので、神奈川県に本部を置く大学としては初めての試みとなります。
1. 具体的な支援内容とは?
この覚書に基づいて、NEDOは横浜国立大学から優先的にスタートアップ支援人材を受け入れ、育成していく方針です。また、横浜国立大学はNEDOのスタートアップ関連研修プログラムを活用して、人材の育成を強化していきます。具体的には、NEDOが主催する各種イベントにおいて、横浜国立大学の学生や研究者が積極的に参加できるような体制を整えていく予定です。
2. なぜ今、大学発スタートアップが注目されるのか?
近年、産業技術のイノベーションが求められる中で、大学が持つ知的財産や研究成果を活用した大学発スタートアップの重要性が増しています。これに応じて、NEDOはこれまでに18の他大学と覚書を締結し、大学の研究を社会実装するための支援を展開してきました。横浜国立大学との新たな協力関係は、この流れをさらに強化するものです。
3. 覚書の具体的な内容
この覚書の主な内容としては、以下の3点が挙げられます。
- - NEDOカタライザーの派遣: スタートアップや起業家からの相談に対し、NEDOが関連の専門家を派遣し、サポートを行います。
- - スタートアップ創出のための環境整備: NEDOが横浜国立大学発のスタートアップの支援を強化する情報提供などを行い、環境を整備します。
- - 伴走型支援人材の育成: NEDOのプロジェクトを通じて、横浜国立大学の人材を育成し、スタートアップの成功を支援します。
4. 期待される影響
この新たな連携により、横浜国立大学はより一層のスタートアップ創出を目指し、研究開発型スタートアップが次々と誕生するエコシステムを実現することを期待しています。また、神奈川県内のその他の大学や企業との連携が進むことで、地域全体のイノベーションレベルの向上にも寄与することでしょう。今後、NEDOと横浜国立大学がどのような新しいスタートアップを生み出していくのか、大いに注目が集まるところです。