ネパールの教育と雇用分野に革新をもたらす提携
フォースバレー・コンシェルジュ株式会社、本社を東京都千代田区に構える同社が、ネパール最大かつ最古の国立大学であるトリブバン大学(Tribhuvan University)と、社会起業支援を行う非営利団体Idea Studio Nepalとの間で、包括的なMOU(基本合意書)を締結した。この合意により、教育と雇用における連携の基盤を構築し、学生のキャリア形成を支援することを目的としている。
提携の目的と内容
この提携により、フォースバレーは学生が国際的に通用するスキルを身につけるための支援を行う。具体的には、日本語教育や日本文化に関する教育を通じて、学生たちが国際社会で必要とされる能力を育むことを目指す。また、インターンシップや就職支援に力を入れ、学生に実務経験を提供する。
本MOUにおいては、以下の連携内容が掲げられている:
1.
日本のビジネス・文化研究:トリブバン大学で新たにこの科目を導入することにより、学生が日本のビジネス環境や文化について深く学ぶ機会を提供します。
2.
奨学金・インターンシップ・就職支援センターの設立:双方で協力し、学生にとっての支援の拠点を築く。これにより、経済的な負担を軽減しながら実務へと接続する機会を増やす。
3.
デジタル教育環境構築:メタバースなどの先進技術を活用し、遠隔地での学習環境を整備。デジタル技術を通じて、グローバルな視点を持った人材を育成。
4.
起業支援・研究ハブ設立の展開:ネパール全土で大学における起業支援を強化。若手起業家が集まり、アイデアを育む土壌を提供する。
トリブバン大学の概要
トリブバン大学は1959年に設立され、首都カトマンズを拠点に、1,000以上の提携校を持つネパール最大の高等教育機関だ。学生数は約48万人と多く、主に教育、研究、人材育成の中心的な役割を担っている。教育を通じて学生たちは国際的な視野を持つことが期待されている。
Idea Studio Nepalとは
Idea Studioは、社会的イノベーションを促進するために設立された非営利団体である。政府や企業との連携を通じて、ネパール全土からビジネスアイデアを収集し、それを実現するための支援を行っている。具体的には、起業支援プログラムや全国的なテレビ番組を通じて、起業家精神を広めている。これにより、持続可能なビジネスモデルの創出に貢献している。
今後の展望と意義
この提携は、トリブバン大学との関係を一層強化するだけでなく、Idea Studioが連携する他の大学への展開も視野に入れている。ネパールにおける教育、起業、雇用の各分野で産学連携に基づく実践的なモデルを構築し、国際的に通用する人材を育成する取り組みを進める予定である。
フォースバレー・コンシェルジュ株式会社の役割
フォースバレーは、「Connect Job」と名付けられたブランドで数多くの国際人材の採用・定着を支援している。日本国内の多様な企業と連携し、特に中小企業においても幅広い人材支援を行っている。また、経済産業省や地方自治体から受託している事業も多く、国際的な視点で日本の人材不足に対処しようとしている。国境を越えた形での人材育成を通じて、世界中の社会問題への解決策を提供し続ける。
本提携が実現することで、ネパール国内の教育と雇用環境が大きく進化することが期待されている。国際的な教育機関との連携は、現地の若者たちが世界で活躍するための第一歩となるだろう。