エイチ・ツー・オー リテイリングの新たな挑戦
エイチ・ツー・オー リテイリング株式会社が、Retail AIが提供する「Skip Cart®」を使った実証実験をスタートさせました。この新しい取り組みは、レジ待ち時間の短縮やAIを活用した商品提案を通じて、顧客体験の向上を狙ったものです。
Retail AIとSkip Cart®の導入背景
Retail AIは、長年の流通現場の知見をもとに、新たなIT技術を組み合わせて、流通業界でのデジタルトランスフォーメーション(DX)を進めています。その主力製品である「Skip Cart®」は、セルフレジ機能を搭載したスマートカートシステムとして多くの利用者に支持されています。2024年9月には、232店舗で19,588台が稼働し、月間約464万人の買い物客が利用しています。
実験の目的と内容
今回の実験は、H2Oリテイリングの店舗において、DXのさらなる加速を目的としています。具体的には、次の二つの目標があります。
1.
レジ待ち時間の短縮:顧客がよりスムーズに買い物できるようにします。
2.
運営業務の効率化:AIを活用して商品のレコメンドを行い、売り上げの向上を目指します。
このプロジェクトは、H2O、東芝テック、そしてRetail AIの3社の協力によって進められています。特に、2022年9月に始まった東芝テックとの共同プロジェクトの一環として、Skip Cart®と東芝テックのELERA®とのシームレスな連携が実現したことで、小売店への導入が円滑に進んでいます。
実験店舗の詳細
実験は「阪急オアシス服部西店」にて行われ、2024年10月3日から約6か月間にわたります。阪急「服部天神駅」から徒歩8分の場所に位置し、営業時間は午前9時から午後8時50分まで。このカートの利用可能時間は午前10時から午後8時までです。
Skip Cart®の特徴
「Skip Cart®」は、ショッピングカートに搭載されたセルフレジ機能が特徴です。このシステムにより、顧客はレジ待ちのストレスから解放され、より快適な買い物を楽しむことができます。商品を自動でスキャンし、買い物が簡単に行えるだけでなく、過去の購入履歴や顧客属性データを基にAIが最適な商品を提案します。
未来の小売業を見据えて
Retail AIは、今後も東芝テックと共に新たな買い物体験の提供に力を入れていく方針です。この実証実験を通じて、顧客体験の向上と流通業の仕組みの革新を目指します。エイチ・ツー・オー リテイリングが挑戦するこのDXの試みは、今後の小売業界における大きな変革の一端を担うことでしょう。
最後に
今回の取り組みは、流通業界のデジタル化が進む中で、顧客のニーズに応えるための重要なステップとなります。今後の進展に期待が寄せられます。
「Skip Cart®」に関する詳しい情報は、
Retail AIの公式サイトをご覧ください。