EY新日本と宝印刷が新たに監査自動化システムを開始
EY新日本有限責任監査法人(以下、EY新日本)と宝印刷株式会社は、企業の開示プロセスにおける監査を自動化するシステムを運用開始しました。これにより、有価証券報告書等に関する監査業務が効率化され、企業にとっての負担が軽減されることが期待されています。
新システムの特徴
新しい監査自動化システムは、宝印刷の「WizLabo」に格納される決算データや開示データをEY新日本と連携させるために設計されたApplication Programming Interface(API)によって成立しています。これにより、従来は別々に行っていた開示書類の作成と監査プロセスがシームレスに統合されることが可能になりました。
このシステムは、企業における開示プロセスを簡素化し、監査の迅速化を実現するために構築されています。EY新日本が持つ会計監査の豊かな経験と宝印刷のAPI連携に特化した技術が融合して、企業の経営負担を軽減し、決算から監査までの流れを大幅に迅速化します。
導入の背景と展望
EY新日本と宝印刷は、監査業務のさらなる効率化を目指し、将来的に300社以上の上場企業に本システムを導入することを計画しています。段階的に導入企業数を増やしながら、企業のニーズに応じたサービスを提供していく方針です。
この新システムは、日本基準を採用している企業の中でも「WizLabo」のLight、Plus、Oneを利用している法人であれば、導入が可能です。特に、開示業務を効率的に行いたいと考えている企業には、非常に有用なツールとなることでしょう。
企業情報
EY新日本有限責任監査法人とは
EY新日本は、EYの日本におけるメンバーファームで、監査業務を中心にアドバイザリーサービスなどを提供しています。長年の業界経験をもとに、クライアントに信頼できる情報を提供し、企業価値の向上を図っています。
宝印刷とは
一方、宝印刷は、開示およびIR関連の書類作成支援を専門としており、70年以上にわたって上場企業やIPO予定企業のサポートを行ってきたリーディングカンパニーです。長い歴史の中で培ったノウハウを活かし、企業の情報開示に貢献しています。
WizLaboの役割
「WizLabo」は、企業の文書作成や情報開示をシンプルかつわかりやすい操作性で実現するために開発された統合型ビジネスレポートシステムです。特に最近では、英文開示や非財務情報の充実といった複雑化する課題にも対応し、ユーザーから高い評価を得ています。
上場企業やIPOを目指す企業から多くの支持を集める「WizLabo」は、導入企業数が1500社を超えており、その今後の展開に期待が寄せられています。