地域元気指数調査の成果
2020-01-22 15:01:08

2023年版地域元気指数調査から見る日本の地域活性化の現状と未来

地域元気指数調査2019の結果と分析



日本全国の20歳から69歳の男女約10万人を対象にした「地域元気指数調査」が、株式会社アール・ピー・アイによって実施されました。これは地域の活力を測定するためのもので、2015年からスタートし、今回で5年目を迎えています。

調査結果によると、2019年の地域元気指数は5.66で、前年に比べて0.03ポイントの減少を示しました。また、個人の幸せ感を表す幸せ指数も同様に0.03ポイント減少し、数値は6.10に到達。全体的に地域の元気度や幸せ感に減退の傾向が見られる結果となっています。

若者の変化を捉える


地域元気指数の調査では特に、20代男性の評価が上昇傾向を示していることが特徴的です。この層は地域の変化に敏感であり、新しいイベントや地域の祭りの復活、そして他地域との交流の活性化に関して高い評価をつけています。

興味深いことに、60代女性が最も地域の元気を感じている一方で、20代男性の感受性は特に高まっています。これは、若年層が地域活性化の重要な役割を担うパートナーであることを示唆しています。地域づくりの中で新しい風を吹き込む存在としての期待が膨らむ理由です。

地域の課題と潜在力


地域の活力を支える要因としては、「住みやすさ」が重要です。しかしながら、犯罪や事故の発生率、医療や防災の整備状況などが評価される中、これらの項目の点数が下がっていることが判明しました。このため、地域への不安感が根強く、コミュニティへの帰属感の低下が地域の元気を削いでいると指摘されます。

都道府県別のばらつき


都道府県別に見ると、沖縄県が地域元気指数の第1位を維持し、東京都が続く中、福岡県も躍進を見せました。また市部門では、愛知県長久手市が4年連続1位を獲得し、福岡県内の市も評価が高まっています。これは地域の活性化戦略が目に見える形で実を結んでいることを示しています。

未来に向けて


地域元気指数調査は、地域が抱える課題を明確にし、地域住民との相互理解を深めるための貴重なデータとなります。若者が地域の新しい可能性を見出す中で、地域とともに成長する活動が期待されます。これを踏まえて、今後の地域づくりや施策においても、この調査結果を活用することで効率的な活動が促進されることが望まれます。

地域がさらに元気になるためには、各地の強みを活かした取り組みが必要です。これにより、地域の課題を克服し、多くの人々が幸福な生活を送れる場所に変わることが求められています。地域元気指数調査は、そんな未来を見据えた活動に役立つデータを提供するものだと考えます。

会社情報

会社名
株式会社アール・ピー・アイ
住所
東京都千代田区神田神保町2丁目38番いちご九段ビル3階
電話番号
03-5212-3411

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