加賀FEI、新しい無線LAN/Bluetoothモジュール「WKI611AA1」を発表
加賀FEI株式会社は、最新の無線LAN/Bluetoothコンボモジュール「WKI611AA1」を発表しました。この製品は、IoT市場の多様なニーズに応えるためにWi-Fi 6およびBluetoothをサポートしており、特に産業用IoT機器やホームオートメーション機器の開発において大きな貢献をすることが期待されています。
無線LAN/Bluetoothモジュール「WKI611AA1」の特長
「WKI611AA1」は、内蔵アンテナと各種認証を事前に取得しているため、開発者はアンテナ設計や認証プロセスにかかるコストや工数を大幅に削減することが可能です。これにより、製品の迅速な市場投入が実現します。また、本モジュールは2.4GHzおよび5GHzの両方の周波数帯域で高い通信速度を提供し、優れた干渉回避性能を発揮します。
IoT市場のニーズへの適応
近年、IoT市場は急速に発展していますが、それに伴い、無線LANモジュールへの需要も高まっています。「WKI611AA1」は、これらのニーズに応えるために設計されており、特に低消費電力を実現しているのが特徴です。基本的な通信インターフェースとしてSDIO 3.0(無線LAN用)とUART(Bluetooth用)を採用し、効率の良いパワーマネジメントシステムを搭載しています。
具体的な仕様
このプロダクトは、NXP製の「IW611」ICを使用しており、リアルタイムで独立したプロトコル処理が可能です。そのため、非常に安定した通信性能を提供することができます。また、ディープスリープモードもサポートしており、長時間の運用が求められるアプリケーションに最適です。
開発者向けの提供情報
加賀FEIは本製品に加え、評価ボードやサンプルモジュールも提供する予定です。これにより、開発者は実際に「WKI611AA1」を使った検討・評価を行うことができ、製品開発を加速させることができるでしょう。評価ボードやサンプルモジュールの提供は2024年12月から始まり、量産は2025年5月を予定しています。
まとめ
「WKI611AA1」は、無線LANとBluetoothの両機能を統合した高性能モジュールです。複雑な無線規格に対する認証を事前に取得していることから、開発コストの削減や迅速な市場投入が実現可能です。今後、IoT技術の普及が進む中で、加賀FEIは新しい製品を通じてより一層の市場ニーズに応えることを目指しています。