チュニジアにおける新たな太陽光発電プロジェクトの始動

株式会社ユーラスエナジーホールディングスが、フランスのCFAO SASと協力し、チュニジアで100,000kWの太陽光発電所を建設することが決まりました。このプロジェクトは、同社にとって現地での初の再生可能エネルギー事業となり、特に注目されています。

プロジェクトの背景と意義

チュニジアは、発電の大部分を火力発電に依存しているため、エネルギー源の多くを輸入に頼っています。近年、政府は再生可能エネルギーの導入を積極的に進めており、2030年までに総発電量の35%を再生可能エネルギーで賄う目標を掲げています。ユーラスエナジーホールディングスの新プロジェクトは、こうした国家のエネルギー政策に貢献するものです。

プロジェクト詳細

この発電所はチュニジアのシディブジッド県とトズール県に設置され、各50,000kWの規模で運営されます。このプロジェクトは、エオラス社が49%を出資、スカテック社が51%を担当する形で進行します。2024年8月に着工し、竣工後はチュニジア電力・ガス公社との20年間の売電契約を結び、継続的な電力供給を予定しています。

事業の資金面と国際的な支援

全体の事業費は約7,900万ユーロで、これを欧州復興開発銀行やフランス経済協力振興投資会社からの融資を受けて賄います。また、数多くの国際機関との投資保証契約を締結し、万全の体制でプロジェクトに臨む予定です。さらに、このプロジェクトは日本の環境省が実施する二国間クレジット制度の資金支援対象にも選ばれています。