鉄道改正と賃貸市場
2025-03-11 11:22:59

鉄道ダイヤ改正が引き起こす賃貸市場の変動と影響

鉄道ダイヤ改正が引き起こす賃貸市場の変動と影響



不動産情報サービス「LIFULL HOME'S」を運営する株式会社LIFULLが、2022年から2024年の間に首都圏で実施された鉄道ダイヤ改正が賃貸物件にどのような影響を与えているのかを調査しました。利用者の利便性向上を目指したダイヤ改正ですが、その結果として周辺の賃貸市場はどのように変化しているのでしょうか。

鉄道ダイヤ改正の背景


鉄道のダイヤ改正は、利用者のニーズに応じて混雑緩和や所要時間の短縮を図るために行われます。特に首都圏ではハイブリッドワークの影響を受け、定期券の利用者は未だにコロナ禍前の水準には戻っていません。とはいえ、鉄道各社の乗降客数は回復しつつあり、これに伴ってダイヤ改正も進められています。

つくばエクスプレス「八潮」の成長


2024年3月に快速列車の停車駅となったつくばエクスプレス「八潮」では、ダイヤ改正後、賃貸物件への問い合わせ数が前年同期比で約20%も増えています。また、家賃相場も上昇し、2024年1-3月には87,391円と前年より9%の上昇を見せており、ダイヤ改正による利便性の向上が影響しています。今後のさらなる改正も期待されており、八潮駅周辺の賃貸市場は注目の的です。

JR内房線・外房線の調査結果


2024年3月のダイヤ改正後、JR内房線・外房線では通勤時間が最大20分増加し、その影響で問い合わせ数が減少しましたが、9月に行われた追加ダイヤ変更により一部駅の問い合わせ数は回復しました。しかし一部駅は依然として前年水準を下回る状況が続いています。

此れに対し、特にJR京葉線のダイヤ改正が地域の住民に与えた影響を無視することはできません。住居の選択肢において通勤時間の長短は重要な要因であるため、この変化が今後の住まい探しにどのように反映されるかが興味深いポイントです。

京急本線の変化


2022年11月に実施された京急本線の改正では、「青物横丁」と「平和島」が影響を受け、利便性が向上しました。ダイヤ変更後、両駅では賃貸物件への問い合わせ数が前年同期比で大幅に増加し、家賃相場もそれに伴って上昇しています。

この変化は、乗車機会の増加が直接的な要因と言えるでしょう。今後もこの傾向が続くかどうかは、首都圏の賃貸市場にとって重要な視点となります。

結論


住まい探しにおいて通勤時間は切実な課題であり、2024年春のダイヤ改正は多くの利用者に新たな影響を及ぼす可能性が高いです。引き続き、利用者のニーズに応じた改正や、地域のライフスタイルの変化に敏感な賃貸市場の動向に注目していきたいところです。新たなライフスタイルのニーズが不動産市場全体にどのような影響を及ぼすのか、今後の展開が楽しみです。


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株式会社LIFULL
住所
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電話番号
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