休憩がもたらす高い成果を考える
日本人は長年にわたって、忙しさを美徳とする文化の中で生きてきました。残業を続けることや、休暇を取ることに対する罪悪感が強く、心身ともに疲弊している人が少なくありません。しかし、著者の松居温子さんが手がける新刊『日本の3倍休んで1.5倍の成果を出す ドイツ人のすごい休日』は、まさにこの状況を打破し、休み方から成果を上げる新たな働き方を提唱しています。
休み方もデザインする時代
松居さんのアプローチは単なる休暇の増加ではなく、心のリセットを計る作業です。ドイツでは休日が生活の中心にあり、働く時間と休む時間を明確に分け、休暇を経てこそ最高のパフォーマンスを発揮すると考えられています。この新たな視点は、日本でもぜひ導入すべきコンセプトです。
日本とドイツ、休暇に対する意識の違い
日本国内の年次有給休暇取得率は約65%に留まっています。これは、制度として休暇が取れる環境が整っていても、実際の行動にはブレーキがかかっていることを示しています。過労死を防ぐための取り組みも進んでいますが、根本的な意識の変革が求められます。一方、ドイツでは、休日を自分の時間として捉え、仕事以外の活動で充実感を得る文化が根づいています。
本書で示す4つのSTEP
松居さんは、読者が「本当の休日」を得るためのフレームワークとして、以下の4つのステップを提案しています。
1.
仕分ける:まずは生活の中での休日の重要性を認識し、そのための準備を進めます。
2.
切り捨てる:本当にやりたいことを見極め、不必要な活動を削減します。
3.
自分軸で生きる:自分の価値観を重視し、他人の期待に縛られない生き方を模索します。
4.
何もしない時間を確保する:意図的に休むことの重要性を理解し、その時間を大切にします。
これらのステップを実践することで、自身の人生における「休むこと」の意味を再発見し、結果として成果を向上させることができます。
社会に必要な新たな価値観の創造
松居さんは、日本の働き方の課題を踏まえた上で、ドイツの価値観を日本に取り入れていく重要性を訴えています。成果を上げるためには、働く時間を見直すだけでなく、休む時間を有効活用することが不可欠です。この本は、ただのビジネス書に留まらず、人生を豊かにするためのヒントが詰まっています。
著者について
松居温子さんは、株式会社ダヴィンチインターナショナルの代表であり、ドイツでの生活と文化に深く根ざした知見を持っている教育者です。ドイツの職業教育システムを基に、日本の若者が自分の未来を描くための支援を行い、SNSでも情報発信をしています。その数は約30万人を超えます。また、本書は松居さんにとっての初の著作ではなく、彼女のノウハウが詰まった大変価値のある一冊です。
日本の働き方を改革する一つのカギは、ドイツ人が実践する「休むことで成果を上げる」という考え方です。ぜひこの新刊を手に取り、あなたのライフスタイルを見直してみてはいかがでしょうか?