SmartHR、従業員ポータル新機能で情報共有を強化
株式会社SmartHR(東京都港区)は、クラウド人事労務ソフト「SmartHR」の新機能として、「従業員ポータル」を導入し、業務の効率化を図る「お知らせ機能」を2024年11月14日から提供すると発表しました。
このアプリは、従業員が最初にアクセスするホーム画面で、重要な情報をタイムリーに共有することを目的としています。従業員ポータルには、給与明細の配布や人事評価、各種労務手続きついての情報が集約され、自社のバックオフィスと従業員との情報の橋渡し役となります。
従業員ポータルの背景
オウケイウェイヴ総研によると、ビジネスマンの多くが業務の中で調べものに時間をかけており、その時間は年間で150時間にも及ぶと言われています。また、リモートワークの普及により、企業が導入するクラウドサービスは増加の一途をたどっています。2022年の調査では、企業の54%が11個以上のクラウドサービスを利用しているとのこと。このような背景で、従業員は必要な情報に辿り着くために時間を費やし、情報システム担当者にはアクセス管理の負担が増加しています。
従業員ポータルは、すべての業務関連情報を集約し、検索や情報共有の手間を軽減することで、従業員や情報システム担当者の作業効率を向上させることを目指しています。
「お知らせ機能」の詳細
お知らせ機能は、特定の従業員に向けて情報を発送できる仕組みです。従業員が「SmartHR」にログインすると、ポータルに自分宛てのお知らせが表示され、必要な情報を迅速に受け取ることができます。配信は文書のみならず、画像やファイルを付けることも可能で、特定の部署や役職、雇用形態に応じて情報を届けることができます。
スマホアプリとの連携
また、スマホ向けのアプリと連携することで、プッシュ通知によりパートタイマーや契約社員、メールアドレスを持たない従業員にも情報を迅速に届かせます。これにより、配付書類の閲覧率が約4〜7%向上し、従業員サーベイの完了率も平均16%増加しており、業務効率の向上が見込まれています。
今後の展望
今後「従業員ポータル」は、AIを活用した問い合わせ対応の自動化機能や、資料保存機能、勤怠管理機能などのさらなる展開が期待されています。SmartHRは、業務の効率化と生産性向上を目的とした「クラウド人事労務ソフト」として、従業員および管理者の働きやすさを追求していく考えです。
SmartHRについて
SmartHRは、クラウドベースの人事労務ソフトで、労務管理クラウドシェアにおいて6年連続でNo.1を獲得しています。採用管理から内定者の雇用契約、年末調整まで、様々な手続きを効率的にサポートしており、企業の働きやすい環境を築くことに貢献しています。
この新機能の導入によって、SmartHRはさらなる進化を遂げ、従業員と企業双方にとっての労働環境改善に寄与することでしょう。