音楽詩『火垂るの墓』シンフォニー朗読劇、2025年東京で上演
2025年11月8日、東京文化会館大ホールにて音楽詩『火垂るの墓』の特別公演が行われます。この作品は作家・野坂昭如の戦争を背景にした衝撃的な物語を基にしており、14歳の兄・清太と4歳の妹・節子の心温まるながらも悲劇的な物語を描いています。アニメ映画版は1988年にスタジオジブリによって制作され、国内外で多くの人々に深い感動を与えています。
公演の概要
この公演では、野坂昭如の名作を現代音楽の巨匠・間宮芳生の作曲によって新たに演出されます。昨年9月に西宮で行われた初演は大変好評で、多くのメディアに取り上げられ、再演を望む声が多く寄せられました。
舞台では、パシフィックフィルハーモニア東京の生演奏と共に、アニメ映画の名場面がスクリーンに映し出され、観客に深い感動を提供します。また、日本を代表するソプラノ歌手・幸田浩子が参加し、劇中歌「埴生の宿」を横浜少年少女合唱団とともに歌い上げる予定です。サウンドと映像、朗読の三要素が絶妙に織り交ざるこの公演は、新しい舞台芸術の形を示すものとなるでしょう。
出演者と演出の魅力
音楽詩『火垂るの墓』では、次代の声優界に名を刻む麻倉もも(節子役)、小林大紀(清太役)など、多彩なキャストが出演します。麻倉ももは、自身が節子役を演じることの喜びと、その重責について語っています。彼女によれば、兄妹のストーリーを通じて、観客が平和について再考するきっかけとなることを願っているとのことです。
演出は上海太郎が手がけ、音楽の編曲と指揮は山下康介が担当します。また、演奏される音楽作品には、間宮芳生の『火垂るの墓』や「日本万国博」といった名曲が予定されています。これらの音楽が、舞台の深い感動を引き立てるでしょう。
生演奏と映像のコラボレーション
公演の特徴は、音楽、朗読、そして映像の三つが融合することです。このような新しいスタイルの舞台がどのような体験を提供するのか、非常に楽しみです。戦後80年、そして野坂昭如没後10年という意味深いタイミングでの開催は、特別な意義を持つと言えるでしょう。
この音楽詩『火垂るの墓』の公演は、ただの演劇を超え、観客に深い思索を促し、心の中に残る余韻を与えることでしょう。深秋の東京にて、あなたもこの貴重な機会をお見逃しなく。
公演詳細
- - 主催: RENAISSNCE CLASSICS
- - 後援: 朝日新聞社
- - 原作: 野坂昭如「火垂るの墓」
- - 日時: 2025年11月8日(土)18時30分開演(17時30分開場)
- - 会場: 東京文化会館大ホール
- - オフィシャルサイト: 音楽詩『火垂るの墓』公式サイト
未体験の深化したアートの臨場感を、ぜひ味わってください。