輸送業界における持続可能なエネルギー活用に向けた新しい試み
奥洲物産運輸株式会社は、宮城県東松島市に本社を置く企業で、今回、カーボンニュートラルの目標達成に向けて革新的な取り組みを開始しました。22台のトラックに薄膜ソーラーパネル「GasHeru」を搭載し、CO₂排出量の削減と燃料使用量の可視化を進めることを発表しました。この新たな試みは、物流業界が直面している環境問題に対する意識の高まりを反映したものです。
環境問題への積極的な対応
近年、地球温暖化が深刻な問題とされ、業界全体がその解決に向けて動き始めています。物流業界は特に多くのCO₂を排出しているため、持続可能な方法を模索する必要があります。奥洲物産運輸は、その一環として、太陽光の利用を推進することを決定しました。
「GasHeru」の特長
「GasHeru」は、トラックの車両屋根に設置できる軽量薄膜ソーラーパネルです。車両の運行中だけでなく、停車中にも太陽光を利用して電力を生成し、バッテリーに供給します。このシステムの導入により、従来型の発電方法よりも燃費の向上とCO₂排出量の削減が実現できます。従来の車両ではエンジンの駆動力を用いて発電していましたが、「GasHeru」では生成した電力を直接バッテリーに供給するため、エンジンへの負荷を軽減し、燃料消費も抑えることが可能です。
期待される成果
このシステムの導入により、以下のような効果が期待されています。
- - 燃費は10%以上の改善: 燃料コストの削減が期待できる。
- - エンジンの負荷を軽減: 結果としてメンテナンスコストの削減も見込まれます。
- - CO₂排出量の大幅削減: 環境への配慮が向上します。
- - 災害時におけるBCP対策: 安定した電力供給が可能になることで、災害時のビジネス継続計画にも寄与します。
導入の詳細について
この新しいソーラーパネル「GasHeru」の設計と監修は新明工業株式会社が行い、企画・開発はE キューブドゴールズ株式会社が担当しています。また、今後はフランチャイズ展開も計画されており、2023年7月からの始動を予定しています。
設置に関する相談や問い合わせは、奥洲物産運輸株式会社のトラックソリューション部までお気軽にご連絡ください。
会社情報
- - 会社名: 奥洲物産運輸株式会社
- - 代表者: 菅井 武英
- - 設立: 1972年11月13日
- - 資本金: 30,000,000円
- - 事業内容: 一般貨物自動車運送事業、倉庫業、発電事業など多岐にわたっています。